新潟医療福祉大学が、2025年10月26日(日)に開催する市民向けの公開講座に注目が集まっています。この講座は「比較認知科学からヒトを知る」というテーマで実施され、場所は新潟市中央区の朱鷺メッセに位置しています。このイベントは、心理や福祉の専門知識に興味がある一般の方々に向けて開かれ、無料で参加できる貴重な機会です。
心理学と聞くと、多くの人はカウンセリングや臨床心理といった側面を思い浮かべがちですが、心理学の魅力はそれに留まりません。今回の講座では、ヒトと他の動物の認知機能の違いについて考察し、その観点から人間の特異な認知機能を理解していきます。これを実現するために「比較認知科学」という分野が深く掘り下げられます。この分野は、ヒトの心的機能がどのように発生し進化してきたのかを学ぶ手がかりを提供してくれるものです。
講座では3名の専門家が登壇し、それぞれの視点から最新の研究成果を発表します。まず、13時30分から始まる開会の挨拶は、心理・福祉学部の坂田省吾教授が担当します。その後、慶応義塾大学名誉教授の渡邉茂氏が、鳥類研究を中心に比較認知神経科学について紹介します。続いて、新潟医療福祉大学の山﨑由美子教授は、マーモセットという動物の心と体について語ります。そして、名古屋大学の川合伸幸教授が、サルの学習とヒトの学びについての対比を詳しく解説します。最後には、全体討論のセッションも設けられ、参加者からの質問に対して、講師陣が答える時間が設けられます。
参加方法は事前申込制で、定員は150名と限られていますので、早めの登録をお勧めします。申込は、専用のGoogleフォームを通じて行えます。教育分野における実績ある新潟医療福祉大学は、看護や医療、福祉に関する学びを深めるための多様なプログラムと体制を整えており、参加者は安心して講座を受講できるでしょう。
新潟医療福祉大学は、医療系の総合大学として、看護、リハビリ、栄養、スポーツなど、様々な分野で学ぶ機会を提供しています。また、NSGグループの一員として地域貢献にも力を入れており、幅広い事業展開により地域の活性化を目指しています。これにより、学生は理論だけでなく、実践的なスキルも身につけられる環境が整っています。
この公開講座は、一般市民にとって心理学の新たな理解を深める絶好のチャンスです。興味のある方はぜひ、お気軽にお越しください。