神戸発、共創型パティスリーの挑戦
2025年10月19日、神戸の北野町に新しくオープンした「パティスリーコンサクレ神戸北野店」は、福祉と地域を結ぶ新しいモデルのスイーツショップとして注目されています。「お菓子を通じて人と人、地域と社会をつなぐ」という理念のもと、医療法人ならではの視点で地域貢献を目指しています。
【医療法人が見つけた“共創”の価値】
「コンサクレ」を運営する株式会社コンサクレは、医療、介護、福祉事業を展開するMiotsukushiグループの一員です。医療現場で培った“人を想う力”を社会に還元したいという理念から、スイーツを通じて笑顔や温もりを提供するブランドへと成長しました。
この店舗の根底には、「治す」だけでなく「癒す」「つなぐ」という考えがあります。それにより、地域の方々が共に働き、共に創る場を設け、福祉と経済を結ぶ新しい形を模索しています。
【共に創る福祉と地域経済】
コンサクレの目指す関係性は、ただ「支援する」や「される」だけではなく、共に働き、共に社会を創造することです。地域の多様な文化が交じり合う神戸だからこそ、このような共創のスピリットが生まれました。スイーツを媒介に、福祉、医療、企業、観光が連携することで、福祉を特別なものではなく、地域の自然な一部として広めることを目指しています。
【コンサクレと福祉施設が手を組む】
コンサクレは、神戸にある社会福祉法人「みらい」と協力し、コーヒーのオリジナルブレンド「コンサクレブレンド」を開発しました。就労継続支援B型事業所「RISUSU COFFEE」の利用者が、焙煎からパッケージ作業までを手掛け、一つ一つ丁寧に仕上げたこだわりのコーヒーです。また、神戸北野店では、このブレンドを使ったテイクアウトドリンクを提供し、スイーツとのペアリングしてギフトボックスとしても展開しています。
【地元の味とのコラボレーション】
コンサクレでは、神戸の地元企業とも連携しています。「INNOCENTURE」という障がい者就労支援施設を持つチョコレート専門店との共同企画で、人気の「クラシック」シリーズチョコレートも販売中です。さらには、地元の老舗飲料メーカー「兵庫鉱泉所」や「有馬八助商店」のドリンクを提供し、神戸の懐かしい味わいを楽しめます。
両者のパートナーシップにより、スイーツと飲み物の新しい循環型文化が形成され、地元愛が育まれています。
【新たな経済の形を目指して】
コンサクレ神戸北野店では、福祉事業所で生まれた商品や地元企業の商品を通じて、神戸の思いや文化をスイーツとして表現し発信しています。売上の追求だけを考えるのではなく、地域とのつながりを重視したビジネスモデルを構築しています。この取り組みを通じて、福祉と地域、そして笑顔がつながる輪を広げていきます。
【代表からのメッセージ】
株式会社コンサクレの代表取締役、南辰也氏は「人と地域の想いが変わり、一緒に喜びを分かち合う場所を提供したい」と語ります。地域力とともに歩むお菓子作りを通じて、誰もが幸せを感じられるようなスイーツの循環を生み出し続けたく、今後も神戸からその価値を発信していく意向です。
【店舗情報】
まとめ
神戸に新しくオープンした「パティスリーコンサクレ神戸北野店」は、地域貢献を目指すパティスリーとして、多くの人々と共に笑顔を分かち合いながら、新たな経済の形を切り開いています。地元の味と確かな品質のお菓子を通じて、あなたもその輪に参加してみませんか?