NOK株式会社が水セキュリティで新たな評価を獲得
NOK株式会社は、環境情報を開示する国際的な非営利団体であるCDPが行った「CDP2024コーポレート完全版質問書」において、水セキュリティの分野で初めて「A-」という評価を得ました。また、気候変動の分野では「B」スコアを獲得し、環境対策への取り組みが評価されました。
この評価は、NOKグループのメクテックが初めて開示した取水量削減策が功を奏した結果です。メクテックでは、製造工程で使用される大量の水に対して、将来の水リスクを見据えた取水量の管理計画を策定しました。その計画では、2022年度と比較して2025年度には国内で14%、海外で5%の水使用量の削減を目指しています。
さらに、NOKは自社で製造した浄水膜を用いた排水のリサイクルにも積極的に取り組んでおり、段階的な削減を進めているのです。このような取り組みにより、NOKグループは「Essential Core Manufacturing」という理念の下、社会に欠かせないモノづくりを通じて環境に与える影響を包括的に軽減しながら、独自の技術を磨いています。
CDPとは、2000年に創設された国際的な非営利団体で、企業や自治体の環境情報を公開し、環境への影響を評価するためのデータベースを運営しています。2024年には世界中から24,800社以上がCDPを通じて環境情報を提供し、そのデータが持続可能な経済活動のための資源として広く活用されています。
NOKの取り組みと今後の展望
NOK株式会社は、15の国と地域に93社、約38,000人を抱えるグループ企業です。その活動は、自動車、電子機器、医療機器など多岐にわたりますが、全てにおいて「安全」と「快適」をモットーにした製品を提供しています。今回の水セキュリティに関する評価は、環境への影響を考慮した持続可能な製造プロセスの一端として重要です。
今後もNOKグループは、世界中でサステナビリティ活動を推進し、企業価値の向上と持続可能な社会の実現を目指していきます。社会に貢献する企業としてモノづくりの未来を見据え、環境問題に真摯に向き合います。これからも、NOKの取り組みに注目が集まりそうです。