中小病院の業務改善を目指す「HubMed発注」とは
医療業界において、デジタル化が進む中でも中小病院やクリニックの発注業務は依然としてアナログな手法に依存しています。株式会社プラストリーム(本社:東京都足立区)が開発した「HubMed発注」は、このような現状を打破し、医療現場の業務効率を劇的に改善する期待が寄せられています。2026年に開催された「日本病院DX推進協会アワード」にて、同サービスがファイナリストに選出され、その成果が大きな評価を受けました。
現在の医療現場に潜む課題
多くの中小規模病院では、専任の資材課を持つことが難しく、発注業務は看護師や事務スタッフの兼任によって行われています。手書きのノートや電話、FAXを駆使して進められるこの発注プロセスは、業務負担を増大させるだけでなく、誤発注などのリスクを伴うこともしばしばです。このようなアナログな習慣が根強く残る中、プラストリームは「HubMed発注」を通じて、医療現場のデジタルトランスフォーメーション(DX)を推進しています。
HubMed発注の優位性
プレゼンテーションでは小規模病院での導入例として、医療法人誠和会 正田病院が取り上げられました。この病院では、従来は業者ごとに10分以上かかっていた電話やFAX連絡を、QRコードスキャンコンセプトにより数秒で送信できるように変革しました。これにより、発注業務の時間を90%以上削減し、各スタッフが同じ手順で業務を行える直感的なユーザーインターフェースを構築しました。
また、HubMed発注は高額な端末を必要とせず、現場スタッフが通常使用しているスマートフォンで直ちに運用を開始できます。これにより、即日導入が実現し、現場スタッフの業務負担を軽減し、時間をより重要な医療業務に充てられるようになりました。
将来のビジョン:バーチャルAI資材課
「HubMed発注」の導入は、発注業務の効率化にとどまりません。プラストリームは、発注データを蓄積し、将来的には「製品選定・見積もり取得・価格決定」といったプロセスまでをオンライン上で最適化する「バーチャルAI資材課」の実現を目指しています。この仕組みにより、購買専門部署を持たない病院でもコストを透明化し、医療業界全体の健全性を高めることが期待されています。
まとめ
中小病院やクリニックの発注業務に革命を起こす「HubMed発注」は、効率化だけでなく、医療従事者が本来の医療業務に専念できる環境を整備することに寄与します。アワードでの評価はその取り組みが正当に評価された証であり、今後のさらなる展開が注目されます。医療業界のデジタル化の波に乗り、効率的で持続可能な医療サービスの提供を支える存在となることでしょう。