馬路村のゆずが天皇杯受賞
2023-10-20 16:15:55
高知県馬路村農業協同組合が天皇杯受賞!60年の歴史と革新的なゆず経営
高知県馬路村農業協同組合が天皇杯を受賞!60年の歴史と革新的なゆず経営
高知県東部、徳島県との県境に位置する人口800人の小さな村、馬路村。周囲を1000m級の山々に囲まれたこの村で、馬路村農業協同組合が、第62回農林水産祭の多角化経営部門において天皇杯を受賞しました。これは、同組合が長年かけて築き上げてきた、ゆずを軸とした独自の経営戦略の賜物と言えるでしょう。
昭和38年、ゆず栽培への挑戦
林業の衰退に直面した馬路村にとって、ゆず栽培は新たな産業としての希望でした。しかし、当時はゆずの知名度が低く、販売には大きな苦労がありました。全国の百貨店催事に出店するも、なかなか消費者に手にとってもらうことはできませんでした。
消費者に「ゆず」を届けるための60年間の取り組み
消費者にゆずの美味しさを知ってもらうため、同組合はさまざまな工夫を凝らしてきました。
商品開発: ポン酢やドリンクなど、ゆずを使った多様な商品を開発し、消費者に日常的にゆずを味わってもらえる機会を創出しました。
廃棄物ゼロ: ゆずの皮はジャムやゆずこしょうに、種はスキンケア商品に、残渣は堆肥として活用。資源の有効活用と環境への配慮を両立させています。
有機農業への取り組み: 平成13年から全農家で有機農業を推進し、消費者が安心して商品を選べるよう品質管理にも力を入れています。
地域内での一貫生産: 商品製造から受注、発送までを村内で行うことで、コスト削減と地域雇用の創出に貢献しています。
新たな販売チャネルの開拓: InstagramやFacebookなどのSNSを活用した情報発信や、楽天市場などへの出店により、幅広い世代へのアプローチを図っています。さらに、海外への輸出も拡大しています。
これらの取り組みが評価され、今回の天皇杯受賞に繋がりました。
今後の展望
馬路村農業協同組合は、今後もゆずの可能性を追求し、事業を展開していく方針です。今年の「ゆずはじまる祭り」は、4年ぶりの開催となり、全国から多くの観光客が訪れることが予想されます。この祭りを通じて、生産者と消費者が直接触れ合う機会を創出することで、地域活性化にも貢献していく考えです。
まとめ
馬路村農業協同組合の天皇杯受賞は、単なる賞の受賞ではなく、60年以上にわたる地域社会の努力と創意工夫の結晶です。ゆずの可能性を信じ、地道な努力を積み重ねてきた彼らの姿勢は、地方創生を目指す他の地域にとっても大きな示唆を与えてくれるでしょう。
会社概要
社名: 馬路村農業協同組合
所在地: 高知県安芸郡馬路村3888-4
代表理事組合長: 北岡 雄一
事業内容: ゆず製品の製造・販売
設立: 1948年(昭和23年)6月15日
* HP: https://www.yuzu.or.jp/
会社情報
- 会社名
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馬路村農業協同組合
- 住所
- 高知県安芸郡馬路村馬路3888-4
- 電話番号
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