新ブランド「ni yori」の誕生
着物と洋服を融合させる新たなブランド、ni yori が設立されました。このブランドは、着付け師の加藤咲季氏とドレスデザイナーの藤本マキ氏のタッグによって立ち上げられ、彼らの名前にある「2」に着目し、2人の結びつきからさらなる広がりと成長を願ったものです。
ブランドの核を成す「衣紋コート」について
ni yori の特徴的な製品「衣紋コート」は、英国のトレンチコートをベースにしており、着物の着付け時に生まれる衣紋を崩さない特性をもっています。美しい放物線を描き、日本の職人技術によって再現されたフォルムは、和装の上にも洋装のときにも違和感なく着用できる特別な仕様です。既に特許出願中で、他のコートにはない独自の魅力を持っています。
また、ボックスプリーツを取り入れたAラインのシルエットがスタイルを美しく際立たせ、帯をしっかり覆います。袖は着物の袂を包み込むデザインになっており、カフスのサイズ調整も可能で着こなしの幅が広がります。使用されている高密度のバーバリー生地は柔らかく、光沢感もあり、普段使いからフォーマルまで幅広いシーンで万能に活躍します。
大好評の試着展示会
この新しい衣紋コートは、11月3日から18日にかけて東京と大阪で行われた試着展示会で披露され、多くの人々からの関心を集めました。約80名が来場し、「着物愛好者を寒さから守るアイテム」として高い評価を得ました。
衣紋コート誕生の背景
この衣紋コートの誕生には、加藤咲季氏の着物用コートに対する長年の悩みが大きく影響しています。以前の着物用コートは、隙間風が入ってきやすく、寒さを感じることが主な悩みでした。また、衣紋を抜く新たなトレンドが定着する中で、首元が冷えるという問題も浮き彫りになりました。従来のコートデザインは、首元を適切にカバーしきれず、冷えが全体を冷たくさせるという事態が続いていました。
これら不満を受けて、加藤氏は「機能性とデザイン性を兼ね備えたコートを作れる人」を求めるようになり、そこで藤本マキ氏に声をかけました。多様な衣装制作での経験を積んできた藤本氏は、このプロジェクトに最適な人材として選ばれ、ni yoriの誕生と共に「衣紋コート」のデザインへとつながりました。
ファウンダーたちのプロフィール
藤本マキ(ディレクター・デザイナー)
文化女子大学服装学科卒業後、チャコット株式会社に入社し、日本国内外の衣装製作に取り組む。自身のブランド「Making bright」を立ち上げ、フルオーダーメイドのウェディングドレスを中心に活動しています。
加藤咲季(プランナー)
かつて美容師として活動後、着付け師としてTVの現場などでの経験を積む。着付け教室を開き、着物文化の普及に努めています。
まとめ
ni yoriは、着物と洋服の新しい架け橋を提供し、「衣紋コート」という革新的なアイテムで人々の生活をより便利でスタイリッシュに彩ります。今後の展開にも期待が高まります。ブランドや商品の詳細は、
公式サイト や
オンラインストア で確認できます。