『松尾潔のメロウなライナーノーツ』が2025年6月20日に登場
音楽の世界には、時代を超えて愛される作品が数多く存在します。2025年6月20日、株式会社リットーミュージックからリリースされる書籍『松尾潔のメロウなライナーノーツ』は、その中でも特に90年代のR&B作品に焦点を当てています。この本は、音楽プロデューサーであり作家として名を馳せている松尾潔氏が、自身のキャリアの起点となった300タイトル以上の中から、自ら厳選した52本を収録した作品です。
音楽プロデューサーの視点
松尾潔氏は、長年にわたり日本の音楽界に多大な影響を与えてきました。アーティストとしての活動はもちろん、プロデューサーとしてもその卓越したセンスが評価されています。本書では、R&Bの名盤から私的な愛蔵盤、さらにはベスト盤に至るまで、様々な作品への深い洞察が込められています。これらの作品に対する解説は、歴史的な背景からアーティストの意図、曲の魅力などに多様なアプローチを試みており、単なる資料としてだけでなく、エンターテインメントとしても楽しめる内容となっています。
厳選された52本の作品
書中には、シー・シー・ペニストンやメアリー・J・ブライジ、ジャネット・ジャクソンといった90年代を代表するアーティストの作品が揃っています。例えば、フィリス・ハイマンの『Prime Of My Life』は、その完成度の高いラップにも注目です。また、アリソン・ウィリアムズの前作との対比や、アーティストたちの成長過程など、読み進める中で時代の息吹も感じ取れるでしょう。
現地取材による生の声
この書籍は、ライナーノーツとして音楽についての見解だけでなく、多くの作品についてアーティストの生の声が盛り込まれていることも大きな特徴です。25年後の現在において、「答え合わせ」を楽しむことで、かつての作品の新たな発見や感動を呼び起こすことでしょう。随所に散りばめられたアーティストたちの言葉は、当時の背景を鮮烈に思い起こさせます。
様々な作品の解説と見どころ
本書は3章から構成され、第一章では女性アーティストたちに焦点を当てた楽曲が紹介されています。フィリス・ハイマンやメアリー・J・ブライジのように、その声の奥深さが聴き手に深い印象を与えるアーティストにスポットを当てています。第二章では男性アーティストに焦点を当て、エリック・ベネイやキース・スウェットといった濃厚で切ないバラードを提供したアーティストたちの作品が語られます。他にも、花よ嵐よの章では、オールタイム・ヒットとなる楽曲を提供したアーティストが収録され、聴き応え満点です。
書誌情報
- - 書名: 松尾潔のメロウなライナーノーツ
- - 著者: 松尾潔
- - 定価: 3,300円(本体3,000円+税10%)
- - 発売日: 2025年6月20日
- - 発行元: リットーミュージック
- - 商品情報ページ: こちらから
まとめ
『松尾潔のメロウなライナーノーツ』は、90年代R&Bの魅力を再発見する絶好の機会となることでしょう。音楽ファンはもちろん、多くの人々にとって、心に響く作品となること間違いありません。音楽と真摯に向き合う松尾潔氏の解説を通じて、懐かしい音楽の新たな側面を体験してみてください。