桑田卓郎の新作展
2025-06-25 12:24:02

アーティスト桑田卓郎が挑む新たな表現、百貨店での個展開催

桑田卓郎の新作展の魅力



アーティスト桑田卓郎氏の新作展「近くにあって遠いものから」が、伊勢丹新宿店本館のイセタン ザ・スペースで6月26日から開催されています。桑田氏は、ニューヨークやロンドンを含む世界の主要都市で注目を集める陶芸家で、今回の展覧会では、さまざまな文化や価値観が交差する百貨店という場所を選んでいます。

伝統と革新のはざまで



本展の最大の特徴は、桑田氏が長年培った陶芸技術に加え、ブロンズを使った新たな試みに挑戦している点です。展示される作品は、約10点の新作アートピースと、クラフトライン「く KU」の器シリーズが含まれています。これらの作品は、時代と社会に影響されながら、その距離感を観客に体感させるものです。桑田氏は、百貨店の多様な訪問者と作品との新たな出会いによる相互作用を期待していると語っています。

ポップアップスペースのコンセプト



イセタン ザ・スペースは、「Timeless」「Genderless」「Categoryless」という3つのテーマを掲げ、ジャンルにとらわれない本質的なクリエーションを展開するポップアップスペースです。桑田氏は、「近くにあって遠いものから」というテーマに基づき、作品を通じて視覚や感覚だけでなく、存在感をも感じさせるような体験を提供します。

大胆な手法で描く桑田の作品



桑田氏の作品は、1300年以上の歴史を有する美濃焼の伝統をもとにしています。技法としては「梅華皮(かいらぎ)」や「石爆(いしはぜ)」を用い、釉薬に金や白金を施したりする独自の手法を採用しています。特に、今回の展示ではブロンズを用いた作品が中心となり、陶磁器とは異なる新たな表現の可能性を探求しています。

作品展示の見どころ



本展では、桑田氏の原点とも言える器や茶垸からインスピレーションを得たブロンズ作品も登場します。どの作品もこの展覧会のために制作された新作であり、彼の創作の現況を示す重要な機会です。特に、「CHAWAN」と名付けられたブロンズの茶器は、身体性や色彩の豊かさが際立っており、見る者を魅了します。

クラフトライン「く KU」の魅力



桑田氏は岐阜県多治見市を拠点に活動しており、この地域の美濃焼の技術を生かしたクラフトライン「く KU」を展開しています。このプロジェクトは、安価な大量生産品ではなく、手仕事の精緻さを追求したもので、伝統と革新的な感覚のバランスを取っています。「新しい印象の器」として、日常生活に取り入れることを楽しんでほしいと桑田氏は呼びかけています。

桑田卓郎の経歴



桑田卓郎氏は1981年に広島県で生まれ、2001年に京都嵯峨芸術大学を卒業した後、陶芸家・財満進氏に師事しました。以降、多治見市陶磁器意匠研究所を修了し、国際的な展覧会での活動を行ってきました。受賞歴も多数あり、彼の作品は国内外の重要な美術館にも収蔵されています。

今回は、多様ity、芸術性、そして桑田氏の創造的な挑戦を直接体験できる貴重な機会と言えるでしょう。是非、百貨店でのアーティストの新しい試みに触れてみてください。


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会社情報

会社名
株式会社 三越伊勢丹ホールディングス
住所
東京都新宿区新宿3-14-1
電話番号
03-3352-1111

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