尼崎市における新しい訪問型病児保育サービスの始まり
2023年10月1日より、尼崎市においてNPO法人ノーベルが提供する「尼崎市パック」が正式にスタートします。これは、急な体調不良に悩む家庭を支えるための訪問型病児保育サービスで、特別料金での利用が可能です。
設立の背景
共働き家庭が増える中、仕事と育児を両立させるための支援が求められています。両立の壁となるものの一つが、子供の突然の体調不良です。ノーベルは、この問題に対処すべく、2009年から大阪市で病児保育を提供し続けてきました。彼らのミッションは、あらゆる家庭において、必要なときに病児保育を利用できる安全な環境を作り出すことです。
尼崎市での活動
ノーベルは2016年から、尼崎市の一部で3歳以上の子ども向けに病児保育を行ってきましたが、2018年にはその対象年齢を0歳から2歳まで拡大しました。2025年2月には、尼崎市全域でのサービス提供を見込んでおり、市民から寄せられた要望に応えています。
事業受託の経緯
市長の松本眞氏が「子ども・子育てに係る支援と環境の充実」を掲げる中で、兵庫県内初の訪問型病児保育サービスを導入することが正式に決まりました。ノーベルは過去の実績をもとに評価され、プロポーザルを通じてこの重要な事業を受託するに至りました。これにより、もっと多くの家族が安心して育児と仕事を両立できるようになります。
尼崎市パックの詳細
「尼崎市パック」に加入することで、以下の特典があります:
- - 対象年齢: 生後6ヶ月から小学校6年生まで
- - 保育時間: 月曜日から金曜日の8:00から18:30まで
- - 入会金: 無料(通常は28,000円)
- - 年会費: 無料(通常は6,500円)
- - 月会費: 4,000円(通常は4,700円から)
- - 病児保育料: 初回無料、2回目以降は1,000円/時間(通常2,000円)
特に、兄弟のいる家庭に対しては、2人目以降が半額になる嬉しい特典や、児童扶養手当を受け取る世帯、生活保護世帯向けの特別料金(2,000円)も設けられています。入会申請はノーベルのウェブサイトを通じて行うことができます。
NPOノーベルについて
ノーベルは「子育てこそ、みんなで。」というビジョンを掲げ、誰もが希望を持って子どもを育てられる社会の実現を目指し、活動しています。訪問型病児保育を始めてから16年間で、25,000件以上の実績を持ち、2025年8月には新たな子育て支援サービス「まるサポ」を導入予定です。これにより、家庭の多様なニーズに応え、子育てをサポートしていくサステナブルな仕組みを作り上げていきます。
今後も、コンスタントに地域社会や行政、企業との連携を強化し、子育て家庭が安心して生活できる社会を目指していくことでしょう。今後の展開が楽しみです。