東京・外苑前での特別展「ゆく熊くる熊」
2024年の年末、東京・外苑前の「GALLERY CLASKA」にて、年末の恒例企画として注目の展示会「ゆく熊くる熊」が開催されます。これは、北海道の伝統的な木彫り熊の魅力を余すことなく紹介する企画展です。会期は2024年12月20日から29日まで、そして新年を迎えた後の2025年1月8日から13日までの期間となっています。
木彫り熊の魅力と安藤夏樹さんの書籍
本展示は「東京903会」の代表である安藤夏樹さんが発行した書籍『熊彫図鑑』を基にしており、木彫り熊の特に北海道八雲のスタイルに焦点を当てています。安藤さんのコレクションから選ばれた作品に、いくつかの現代アーティストの作品も加えられ、見ごたえのある展示が行われます。
2024年は木彫り熊の発祥地である八雲にとって特別な年であり、100周年を迎えるアニバーサリーイヤーでもあります。これを機に、木彫り熊の歴史と独自のスタイルについて多くの人に知ってもらうことを目指しています。
抽象熊の魅力
今回の展示で特に注目を浴びるのは「抽象熊」と呼ばれるスタイルです。このスタイルは、八雲の木彫り熊の伝統を受け継ぎながら新たな表現を追求するものです。代表的な作家である柴崎重行氏は、今年で120周年を迎えます。この機会には、柴崎氏の作品も展示され、抽象熊の深い世界観をお楽しみいただけます。
また、現在活躍する若手作家、高野夕輝さんの作品も紹介されます。彼は八雲の熊彫やアイヌの木彫り熊を深く研究しながら、まったく新しい作風を生み出しています。今回の展示では、高野さんの未発表作も含めたプロトタイプを展示し、独自のアプローチによる抽象熊の世界を体感できる貴重な機会となります。
展覧会の詳細
- - 会期:2024年12月20日(金)~29日(日)、2025年1月8日(水)~13日(月・祝)
- - 休廊日:月・火曜日(最終日1月13日は営業)
- - 時間:水曜〜日曜 12:00~17:00(12月20日は予約制12:00~13:00)
特に初日の12月20日には高野夕輝さんの作品を販売するため、混雑を避けるために予約制が導入されます。この時間帯に来る希望者は事前にチケットの予約が必須です。
現代作家の作品販売
年明けには高旗将雄さんの作品展示も予定されており、詳細な情報はGALLERY CLASKAのInstagramで随時発信されます。また、購入希望される方は現場での抽選販売も行う予定です。
開催を通じて、木彫り熊の新たな魅力を発見し、楽しむ機会が提供されます。この特別なイベントをお見逃しなく、新たなアートの世界に触れてみてください。