海運業界のサイバー対策
2025-12-18 15:21:51

S2Wがエバーグリーン海運にサイバー脅威インテリジェンス提供

S2Wがエバーグリーン海運にサイバー脅威インテリジェンスを提供



ダークウェブビッグデータ分析の専門企業S2Wは、台湾台北に本社を構える国際海運大手エバーグリーン海運に対し、最新のサイバー脅威インテリジェンスソリューション「QUAXAR」を供給することを発表しました。エバーグリーン海運は、全世界80か国以上の2,40港に就航し、世界7位の規模を誇るグローバルコンテナ船業者として知られています。

国際的な海上運送ネットワークを支えるこの業界は、グローバルなサプライチェーンの重要な基盤となっています。しかし、船舶や港湾システムはサイバー攻撃の主要な標的となり、大規模な物流混乱を引き起こす危険を孕んでいます。そのため、サイバー脅威インテリジェンス(CTI)の需要が急速に高まっています。特に、エバーグリーン海運の規模と多様な輸送ルートにより、サイバーリスクに対する備えが不可欠となっています。

S2Wは、QUAXARを用いてエバーグリーン海運に関連する可能性のある脅威や攻撃者の動きを常にチェック・分析し、技術的な支援を行います。この結果、顧客は見えにくいリスクを早期に検知し、迅速に対処することが可能になります。

この契約は、企業間取引(B2B)市場をターゲットとした海外戦略の一環であり、S2Wの技術力が再評価されたことを示す重要な一例です。これまでも、台湾証券取引所や台湾鉄道庁といった信頼性のあるパートナーシップを築き、S2Wは公共部門において優良な顧客基盤を作ってきました。

また、今回は現地パートナーの中華テレコムセキュリティ(CHTS)との連携により、この契約が実現しました。S2Wは今年9月に上場し、国際市場での信頼性を更に強化しました。これを受け、公共機関から民間企業へと商業範囲を広げ、今後も顧客基盤の拡大を目指す方針を持っています。

S2Wの海外事業を担当するイ・ユギョン常務取締役は、「世界的なAI拠点である台湾での成功は、当社のデータインテリジェンス技術力を証明するものだ」とコメント。今後、アジア全域の政府機関や主要産業におけるビジネスをさらに拡大する意向を表明しました。

会社概要


  • - 商号: S2W
  • - 代表者: 徐尚徳(ソ・サンドク)
  • - 設立: 2018年9月
  • - 公式サイト: S2W

設立から5年、S2Wは国際刑事警察機構(ICPO)とのパートナーシップを結ぶなど、国際的な安全保障への貢献を続けています。最近では、2024年からマイクロソフトの「セキュリティコパイロット」にデータを提供し、さまざまな機関に対する技術的サポートを行う予定です。また、官民協力プログラム「Gatewayイニシアチブ」では、韓国初のパートナーとしての地位も獲得しています。

製品情報


  • - XARVIS: 公共部門向けサイバー犯罪捜査ソリューション
  • - QUAXAR: 民間企業向けサイバー脅威インテリジェンスソリューション
  • - SAIP: 産業向け生成AIソリューション

S2Wの動きは、国際社会におけるサイバーセキュリティの重要性を浮き彫りにしており、特に海運業界においては今後ますます重要であると言えるでしょう。


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会社情報

会社名
S2W, Inc.
住所
Seongnam-si, Gyeonggi-do, Republic of Korea 3F, 12, Pangyoyeok-ro 192beon-gil, Bundang-gu
電話番号

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