耳が聴こえない店主が挑む共生社会とラーメンの可能性
東京・日暮里に位置するラーメン店「麺屋 義」は、開店10周年を迎える2026年を前に、より良い店舗環境整備と社会への貢献を目指す取り組みを本格化させます。特に注目すべきは、店主の毛塚和義氏が耳が聴こえないという異色の背景を持つことで、彼の物語が共感を呼んでいます。2025年12月26日17:00から、目標金額300万円を掲げたクラウドファンディングを開始し、その意義を広く普及させることを目指しています。
初めての挑戦
毛塚店主は、生まれつき聴覚に障害を持ちつつも、元プロレスラーというキャリアからラーメン業界に飛び込みました。「一杯のラーメンで人の心を熱くしたい」という理念のもと、彼はラーメン学校で必死にスキルを磨き上げ、今では化学調味料を使用しない洗練されたラーメンを提供する店舗を運営しています。店内では、聴覚障害を持つスタッフが多く在籍し、木札や手話を用いた創意工夫により、スムーズなコミュニケーションを実現しています。この点は、来店客にとって新たな発見や希望となることでしょう。
麺屋 義のラーメン
「麺屋 義」のラーメンは、独自の製法により、モチモチとした麺と濃厚なスープを特長としています。特に「特製しょうゆラーメン」は、自慢の鶏ガラと魚介の出汁が絶妙に交わった一杯で、訪れる人々を魅了しています。すべてのラーメンが、店主とスタッフの情熱が込められた手作りで提供されています。食べることで心が温かくなる、その情熱が一杯のラーメンに凝縮されています。
クラウドファンディングの目的
今回のクラウドファンディングを通じて実現したい目標は三つあります。まずは、耳が聴こえない店主でも飲食業を成功できることを実証したいという思いです。さらに、聴覚障害に対する理解を深め、共生社会の実現に向けての認知度向上にも寄与したいと考えています。そして、地域の方々と一緒に手話やコミュニケーションを学ぶプラットフォームを設けることで、新たな交流を生み出すことを目指しています。
使途明細
クラウドファンディングで集まった資金は以下のように使われる予定です。
- - 店舗設備の改善: 厨房のエアコン設置や老朽化した機器の更新(約750万円)
- - 新メニュー開発: 日々の試作を重ね、季節限定メニューも検討
- - 地域イベントの開催: 地元の方に共生社会の理念を体験してもらう機会を提供
- - 情報発信強化: SNSやホームページでの広報活動の拡充
スタッフのメッセージ
「私たちは、耳が聴こえなくても挑戦することができるということを証明し、一杯のラーメンを通じて多様な人々との絆を深めたいと思っています。」
リターンのご案内
クラウドファンディングにご支援いただいた方には、感謝のメッセージに加えて、店舗でのラーメン引換え券や、特別な体験(1日店長など)、オリジナルTシャツなど、多彩なリターンを用意しています。
最後に
耳が聴こえない私たちは、未来に向けての挑戦を止めるつもりはありません。このプロジェクトを通じて、多くの方々に私たちの熱意が届くことを願っています。共に進化し、共生社会を目指していきましょう。皆様の応援が、未来への大きな一歩となるのです!
麺屋 義
店主 毛塚 和義