弥生株式会社、新たな経営体制でさらなる成長を目指す
弥生株式会社(本社:東京都千代田区)は、2024年10月2日付での経営体制の変更を発表しました。この変更は、さらなる成長を遂げるためのものであり、武藤健一郎氏が代表取締役 社長執行役員 兼 最高経営責任者(CEO)に内定しました。これにより、現社長の前山貴弘氏は代表取締役 副社長執行役員 管理本部長 兼 最高財務責任者(CFO)に就任予定です。
新CEOの経歴と抱負
武藤氏はアンダーセン社(現アクセンチュア)でのエンジニアとしてキャリアをスタートし、その後マッキンゼーにてテック企業の戦略策定を支援しました。2014年にはGoogle社に入社し、広告事業責任者として数多くのビジネス課題に向き合ってきました。彼の豊富な経験により、弥生は新たな価値を提供し続けることが期待されています。
会社の成長と挑戦
弥生は創業以来40年以上、スモールビジネスのバックオフィス業務の効率化に貢献してきました。今年5月には、有償契約数が100万件を超えるという成果を達成しています。しかし、業界を取り巻く環境は急速に変化しており、法令改正やテクノロジーの進化に対応するための取り組みが急務となっています。
2022年3月にはKKRを新たな株主として迎え入れ、経営体制の刷新が進められました。さらに、2023年10月には新ブランドのクラウドサービス「弥生 Next」を発表し、同時に第一弾として「弥生給与 Next」をリリースしました。これにより、会計だけでなく、経費精算や労務などのサービス領域を広げることを目指しています。
新たな価値創造への挑戦
武藤氏就任にあたっては、これまでの企業の強みを生かしつつ、顧客ニーズに応えるための柔軟なサービス提供が重要です。彼のリーダーシップのもと、弥生は顧客基盤やデータを活用し、さらなる業績向上に向けたサービスの整備を進めます。またさらに、周辺のクラウドサービスや金融機関との連携強化も進め、ビッグデータを元にした新たなソリューションの提供を視野に入れています。
経営体制の強化
経営を支える組織体制も強化され、これまでの1年半でマーケティングや経営企画、新規事業、Fintechなどの各分野において専門家を迎入れることで、役員体制が一新されました。
期待される未来
新経営体制の下で、弥生は「スモールビジネスに寄り添う」という理念のもと、より迅速な製品・サービスの提供と新しい価値の創出を目指します。武藤氏と前山氏の協力により、弥生はさらなる挑戦を続け、ビジネスパートナーや顧客との関係を一層強化することでしょう。全てのステークホルダーにとって、弥生の今後に期待が高まります。