株式会社フェズが情報セキュリティの国際規格を初取得！リテール業界の新基準に

フェズのISMS認証取得について

株式会社フェズ（東京都千代田区）が、情報セキュリティマネジメントシステム（ISMS）の国際規格である「ISO/IEC 27001:2022+Amd 1:2024（JIS Q 27001:2025）」の認証を取得したことを発表しました。この認証は、企業の情報セキュリティ管理体制が国際基準に則ったものであることを証明するものです。

ISMSは、組織が情報セキュリティを管理するための仕組みであり、機密性、完全性、可用性という情報セキュリティの基本的な要素を強化することを目的としています。今回の認証取得の背景には、フェズが手がけるリテールメディア事業におけるデータ管理の重要性があり、多数の小売業者と提携し、約1億ID分の購買データを扱っています。

認証取得の背景

フェズは、ドラッグストアやスーパーマーケット、ホームセンターなどと協力し、「Urumo（ウルモ）」というリテールデータプラットフォームを開発しました。このプラットフォームでは、購買データや販促データを活用し、データによるビジネスの最適化を図っています。特に、少子高齢化や原材料の高騰、消費行動の変化といった課題が山積していますが、Urumoを基にした「Urumo Ads」や生成AIを活用した「Urumo BI」は多くの小売企業に導入が進んでいます。

フェズは、こうしたデータを安全に連携・分析するために、高水準な情報セキュリティ管理体制を構築し、ISMS認証を取得するに至りました。今後もこの認証を基に、顧客とパートナーが安心して利用できるサービス提供を目指します。

ISMS認証の詳細

ISMS認証を取得するためのプロセスには、独立した第三者による評価が含まれます。フェズは、2025年7月にプロジェクトを立ち上げ、わずか4か月で初回審査をクリアし、認証を取得しました。これにより、顧客の購買情報や消費者に関するデータを主体とした、リテールデータプラットフォームの開発・運営に関する業務が対象範囲として認定されました。

認証登録番号は「JP25/00000356」となり、初回認証登録日は2025年11月24日、2028年11月24日まで有効です。この認証により、企業の重大情報を扱う部門や、広告配信を実現するリテールメディアソリューションの開発も対象となっています。

フェズの成り立ちと未来への挑戦

フェズは、2015年に設立された企業で、現在145名の従業員が働いています。リテールメディア事業を手がけ、国内最大のリテールデータプラットフォーム「Urumo」を提供しています。このプラットフォームは、リテール業界のデジタルトランスフォーメーション（DX）を推進するためのものであり、情報と商品、売場の統合的な解決策を提供しています。

ISMSの責任者は「これまでの総務や開発部門との連携を強化し、体系的な情報セキュリティ対策を進める必要がある」と述べています。今後も企業価値を高めるため、継続的な改善に努めていく所存です。フェズは、リテール産業に新しい常識をもたらすというミッションを掲げ、今後も進化を続けていくでしょう。

私たちも、フェズの取り組みを注視し、リテール業界のDXを共に進めていく動向に期待しています。