素材業界の変革
2021-10-20 08:30:02

素材業界向けデータ管理プラットフォームの開発で資金調達成功したランデフト社

株式会社ランデフトが、素材業界向けの研究開発データ管理プラットフォームを開発しています。このプロジェクトの実現に向けて、同社はインキュベイトファンドから約7000万円の資金調達を行ったことが報じられました。リーダーである斉藤耕太郎氏は、データ駆動科学の新たなパラダイムに対応すべく、材料科学の研究開発におけるさまざまな情報を効率的に管理するためのプラットフォームの重要性を強調しています。

研究開発データ管理プラットフォームの特長


このデータ管理プラットフォームは、材料科学分野専用に設計されています。その目的は、研究におけるワークフローで発生する情報を適切に紐付け、管理することです。合成、測定、解析、報告の各段階で生成される情報を一元管理し、データ間の関連性を保持します。また、材料科学特有のメタ情報の管理も行い、研究者がデータを効率的に活用できるような環境を提供します。

このプラットフォームにより、研究者は日常的なデータ管理にかかる手間を大幅に削減することができます。見落とされがちな情報や手戻りのリスクを減少させることで、研究者は価値創造に注力しやすくなります。本プラットフォームは、データ解析機能や報告書作成のテンプレートも備えており、研究サイクル全般にかかる業務を効率化することが期待されています。

デジタル化の重要性


研究開発分野におけるデジタル化の進展は、従来のスプレッドシートへの依存を脱却するために不可欠です。幅広い情報が異なるフォーマットで生成される中、これらの情報を活用するためには、データの適切な管理と分析が必要不可欠です。ランデフトは、このニーズに応え、情報を効果的に蓄積・活用するためのインフラを整備することで、研究開発サイクルの効率化を図ります。

素材業界の現状と課題


素材業界においては、情報のタイプが多様であるため、データ管理が容易ではありません。日本の素材産業が持つ研究開発力の維持には、マテリアルズインフォマティクス(材料情報学)を取り入れたデータ駆動型の科学への適応が求められています。ランデフトは、この状況に正面から取り組み、データの取り扱いにかかるストレスを緩和することで、業界全体の競争力の強化に寄与することを目指しています。

資金調達の意義


調達した資金の主な用途は人材採用で、ウェブ開発エンジニアや研究現場の経験者を求めています。新たなタイプのB2Bプロダクトの開発に加わりたい方々や、素材業界の研究開発を支える意欲のある方々の応募を歓迎しています。

まとめ


ランデフトの取り組みは、素材業界におけるデジタル化の進展を通じて、研究開発の効率化と価値創造を促進しようとするものです。斉藤氏は、材料科学分野のデータ管理の課題を解決し、研究者が安心してデータを扱える環境を提供するため、さらなる開発を進める方針です。今後の動向に期待が寄せられます。

会社情報

会社名
株式会社ランデフト
住所
東京都千代田区大手町2-7-1TOKIWAブリッジ13階
電話番号

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