株式会社ジェブが外壁保全の新サービス『剥落防止くん』を発表
2025年6月24日、神奈川県横浜市に本社を置く株式会社ジェブは、革新的な外壁保全サービス『剥落防止くん』の提供を開始しました。この新たなサービスは、ドローン技術を活用した赤外線カメラによる建物診断と、外壁タイルの剥落防止コーティングをセットにしたものです。これにより、調査から施工までを一元化し、工期を大幅に削減することが可能です。
高経年建物の急増とその課題
近年、バブル期に建てられたマンションやオフィスビルが高経年化しており、特に築40年以上の建物が増加傾向にあります。2023年末には約136万戸、20年後には436万戸にまで増加すると予測され、老朽化に伴う外壁の剥落が大きな問題となっています。実際にタイルの剥落が引き起こす事故も増えており、これは社会全体にとって深刻な課題です。
新サービスの誕生背景
このような背景から、株式会社ジェブは外壁タイルの剥落リスクを未然に防ぐための新サービス『剥落防止くん』を開発しました。このサービスは、国土交通省が2022年に認可したドローンによる外壁点検技術に基づいています。ドローンは高性能赤外線カメラを搭載しており、非接触でタイルの劣化や浮きを的確に診断します。この技術により、従来の足場を使った点検に比べ、安全性が高く、かつ工期が短縮されるとされています。
サービスの流れ
1. ドローンによる非接触診断
『剥落防止くん』は、高性能ドローンによる外壁調査から始まります。これにより、効率的で迅速な診断を行うことが可能となります。
2. 塗膜による保護
次のステップでは、劣化した部分に透明な強靭塗膜を用いた「KFタイルホールド工法」で保護を行います。この工法は従来の方法に比べて工期が短く、見た目を損ねることなく、建物への負担も少ないため、非常に優れた選択肢となります。
環境への配慮とSDGsへの貢献
『剥落防止くん』の導入により、タイルの剥落事故の未然防止だけでなく、資産価値の維持にも寄与します。また、従来の方法での張り替えや再塗装を削減することで、環境負荷を軽減するSDGsへの貢献も意識されています。すでに700件以上の施工実績があり、信頼性も高いとされています。
業界関係者によるトークセッション
発表会では、業界からの著名な専門家たちが集まり、タイル剥落に関する課題や実情についての議論が交わされました。松川氏は効率性と安心感を兼ね備える『剥落防止くん』の重要性を強調し、多くの人々にそのサービスを広めたいと語りました。市川氏も、マンション管理組合にとっての意義深さを述べ、公共施設への応用の可能性についての期待を表明しました。
今後の展望
株式会社ジェブは、『剥落防止くん』を通じて、さらに多くの建物の安全性を高め、地域社会に貢献していく考えです。現代社会において、マンションやオフィスビルの管理はますます重要なテーマになっており、ジェブの取り組みが新たなスタンダードとなることでしょう。事故防止や資産保全のために、この新しい技術への期待は非常に高まっています。
今後も株式会社ジェブから目が離せません。彼らの活動は、より安全な社会の実現に向けた大きな一歩となることでしょう。