大学入試とメンタルヘルス
2024-10-03 21:41:42

大学のメンタルヘルスと入試の現状を示す調査結果について

大学のメンタルヘルスと入試の現状を反映した調査結果



河合塾グループの株式会社KEIアドバンスが、全国370の国公私立大学の学長を対象に実施したアンケートの結果が公開されました。この調査は、各大学が直面している経営課題を把握し、今後の経営方針を考えるための重要な情報源となります。調査対象は812校で、370校からの回答を得ました。ここでは、特に注目すべき3つのポイントについて詳しく紹介します。

1. 大学入試の定員バランスに対する課題



調査結果によると、「一般選抜と年内入試の定員配分」に対する課題を感じている大学が174校にのぼり、全体の約47%に達しました。この背景には、最近の入試において年内入試合格者が増加し、入試競争が激化していることが影響しています。特に、2023年4月には大学入学者の半数以上が年内入試からの合格者であったことが報告されており、大学側の選抜基準や戦略見直しが求められています。

さらに、大学側は総合型選抜の運用にも課題を抱えているようです。多面的に学生を評価するこの方式は、受験生の特性を把握するのに役立つものですが、その運用方法に悩む大学が多く、特に受験生の能力や資質をどう評価するのかが大きな課題とされています。

2. 増加するメンタルヘルス問題



今回の調査で特に注目すべき結果は、85%の大学が「メンタルヘルスに問題を抱える学生が増えている」と回答したことです。316校がこの問題を認識しており、コロナウイルスの影響を受けた学生のメンタルヘルスの問題は依然として深刻です。コロナが収束した後も、メンタルヘルスに関する課題は解決されず、むしろ悪化している現状が浮き彫りになっています。これは、大学において重要な取り組みとなるべきです。

また、329校が今後特に力を入れたい取り組みとして「学生のメンタルヘルスへの取り組み」を挙げており、これからの大学運営にとって重要な課題であることが明確です。メンタルヘルスに関する支援制度や教育の充実が必要されるでしょう。

3. 大学の国際化・グローバル化への対応



調査結果からは、大学の国際化にも積極的に取り組んでいることが見えます。64%の大学が「海外からの留学生受け入れの増加と支援」や「海外の大学との協力」を重要視しています。227校が日本人学生の海外留学支援に言及しており、留学生同士や大学間の交流促進を図っている姿勢が伺えます。

KEIアドバンスは、国内の大学との共同プログラムを通じて、海外の学生を対象にした短期留学プログラムの開発に着手しています。このように、多くの大学が国際化に向けた取り組みを進めており、今後さらに多様な人材の受け入れが期待されます。

まとめ



今回の調査結果は、大学経営における現状を反映しており、多くの大学が特にメンタルヘルスや入試の課題に直面していることを示しています。今後、こうした課題に対する具体的な対策や取り組みが必要とされています。KEI Higher Education Reviewでは、さらなる詳細と分析が公開されており、これらの結果を踏まえた知見を多くの方に届けていきたいと思います。


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