JR東日本と台北メトロの共同検討合意
2024年9月20日、JR東日本グループと台湾の台北メトロは、駅とその周辺地域の開発に関する基本合意書を締結しました。この合意書に基づき、両社はそれぞれの専門知識を活かし、台北都市圏における駅を中心とした街づくりの発展を進めます。
基本合意書の背景
JR東日本(本社:東京都渋谷区)は、「変革 2027」というビジョンのもと、海外でのライフスタイルの充実を目指しております。2018年に設立されたJR東日本台湾事業開発は、台北においてホテルメトロポリタンプレミア台北を展開し、地域の駅周辺開発に関するコンサルティング活動を行ってきました。
今回の基本合意書とその締結式は、ホテルメトロポリタンプレミア台北で行われ、JR東日本マーケティング部門の沢登正行部門長と台北メトロの趙紹廉董事長が立会いをしました。ちょうど2024年には台北メトロが設立30周年を迎えるタイミングでの締結です。
共同検討の概要
合意書には、台北メトロが運行する5路線の駅(文湖線、淡水信義線、松山新店線、中和新蘆線、板南線)における開発事業に関する協力を含み、駅及びその周辺の開発計画に基づいた実施を進めます。これにより、公共交通指向型都市開発(TOD)への積極的な参画を目指します。
台北メトロの展望
台北メトロの総経理である黄清信氏は、台北メトロが長年にわたり「安全で信頼でき、親切な輸送サービスの提供」をミッションとしてきたことを述べ、JR東日本との協力を通じて商業施設の開発や新たなサービスを導入することに希望を寄せました。黄氏は、両社の協業が市民に利便性と魅力的なライフスタイルを提供すると確信しています。
JR東日本による取り組み
JR東日本はアジアにおけるTOD開発を視野に入れており、現地の文化やニーズに沿った形での展開を考慮しています。また、日本の魅力的なコンテンツを通じて海外のファンを日本へ誘客することにも力を入れています。
今後、両社は協力を深めつつ、台北メトロの駅周辺の開発や一体的なサービスの提供を実現していく予定です。この合意により、台北の皆さんにとって、より魅力的で便利な環境が整うことが期待されています。JR東日本が持つ経験と知識を活かしながら、台北メトロと共に地域の発展に寄与していく決意です。