ティーペックが提案する健康経営の新たな枠組みと実践事例
2025年5月22日、ティーペック株式会社は「健康経営の最前線~ガイドブック・健康投資管理会計改訂と実践事例~」というオンラインセミナーを開催し、そのレポートを発表しました。このセミナーは、健康経営が創造する企業の未来を見据えた重要な内容が詰まったイベントでした。
健康経営10年目の転換点
健康経営が始まってから外部から注目を集めるようになったこの10年の節目に、産業医科大学の森晃爾教授が改訂版『健康経営ガイドブック』を基に、企業における健康経営の推進方法を具体的に紹介しました。森教授は、改訂版ガイドブックは従来のガイドラインを基に整理し、経営方針に基づいたKGI(Key Goal Indicator)とKPI(Key Performance Indicator)を明確にし、健康風土の重要性にも言及しました。
健康経営の目標達成には、経営層の関与だけでなく、企業文化や健康増進施策の整備が大切であると強調しました。彼の言葉によれば、企業が健康経営に積極的に取り組むことで、社員の健康維持やキャリア形成が促進され、ひいては企業の持続可能性に寄与するとのこと。これにより、社会全体のサステナビリティにつながるとも語りました。
女性の健康支持から見える新たな施策
続く第2部では、野村ホールディングスの河野和絵氏が、特に女性の健康支援に焦点を当てた企業の健康経営について詳述しました。
彼女は、企業内で集められた健診結果や社員の声を基に、必要な健康施策を確実に導入していることを示しました。月経に関する支援や不妊治療への休職制度などの具体策は、特に注目に値します。彼女はまた、企業の文化が健康施策とどのように結びついているのかを示し、相互に気遣い合う環境がエンゲージメントを高める重要な要素であると力説しました。
ティーペックの健康経営支援サービス
そして、セミナーの最終部では、ティーペックの健康経営ソリューション推進部の平下裕基氏が同社の健康経営支援サービスについて案内しました。ティーペックは全国4拠点にわたり、24時間体制で健康相談ができる環境を整備しています。
相談窓口では、精神的健康から身体の健康支援まで、多岐にわたるサービスが提供されており、年中無休で利用可能です。また、毎年600回以上のセミナーや研修を通じて、組織全体の健康向上に寄与する取り組みを行っています。特に女性や若手社員に対するメンタルケアなど、時代の要求に即応した支援も行っていることが特筆されます。
セミナーは、健康経営における重要なトピックを一堂に共有する貴重な機会となり、多くの参加者が今後の健康経営の施策に役立てる内容であったと言えるでしょう。ティーペックの取り組みが、他の企業への良い影響をもたらすことを期待します。
健康経営における新たな視点や施策を学ぶことで、参加した企業がさらなる盛り上がりを見せることが期待されます。この集まりが、持続可能な社会作りに寄与することを願ってやみません。