AIが実現する新たな意思確認の形
日本生命保険相互会社、FRONTEO株式会社、そして塩野義製薬株式会社が共同開発した会話型のAI解析アプリ「トークラボKIBIT」が、意思確認プロセスの支援に関する実証実験に活用されることが発表されました。この取り組みは、2026年9月から11月まで、全国の日本生命の支社で実施され、従来の手法とAIによる会話解析技術を併用することによって、職員の負荷軽減や顧客保護の向上を目指しています。
「トークラボKIBIT」とは
「トークラボKIBIT」は、FRONTEOが開発したAI「KIBIT」を基にしたWebアプリケーションで、ユーザーとの会話を通じて「あたまの健康度」を判定するサービスです。これは、文脈的つながりや語彙の多様性を解析することで、記憶力や言語理解力、情報処理能力を総合的に評価するものです。AIが解析結果を提示し、即時判定を可能にするため、ユーザーは手軽に自身の健康状態を把握することができます。
目指すべき目的
本実証実験は、解約、減額、名義変更などの契約の維持管理において、顧客の意思決定能力を確認する手続きを支援することが目的です。従来の手法だけでなく、AIによる情報も参考にすることで、職員の業務負担を軽減し、より質の高い顧客サービスの提供が期待されています。これは、日本生命の「ニッセイみらいのカタチ 認知症保障保険」における取り組みにもつながります。
AI技術の強み
FRONTEOのAI技術は特許を取得しており、自然言語処理の分野での信頼性が高いとされています。また、このアプリケーションは医療機器には該当せず、診断や治療を目的とするものではありませんが、健康状態の把握と改善を狙ったメッセージを通じてユーザーの行動変容を促すことが可能です。
実証実験の流れ
本取り組みでは、AIによる結果だけに頼るのではなく、職員による従来の確認方法も併用し、総合的な判断が行われます。実際の業務の中で得られる結果を基に、今後の改善点や利点を探求し、AIの活用方法を検討していくことが期待されています。実験結果しだいでは、将来的に全国規模での導入が検討される可能性もあり、AIによるカスタマーサービスの新たな地平を切り拓く成果が予想されます。
日本生命、FRONTEO、塩野義製薬が協力し、持続可能で安心な社会を目指す新たな取り組みは、AI技術の進化が私たちの生活をいかに変えていくのか、その一端を示すものでしょう。今後の進展が楽しみです。