近年、製造業界ではAI技術の導入が急務となっています。この流れの中で、キャディ株式会社が製造業向けAIデータプラットフォームの開発を行い、技術的な変革を先導しています。Minerva Growth Partnersはこの成長企業に対し、シリーズCエクステンションラウンドにおいて追加出資を行うことを発表しました。
キャディのAIプラットフォーム CADDi は、製造業のエンジニアリングチェーンやサプライチェーン上のデータを解析し、インサイトを抽出します。これにより、企業は生産プロセスと意思決定を高度化し、効率を向上させることが可能になります。キャディの導入により、これまでに点在していたデータや経験を、構造として整理し資産として活用することができます。この技術は、製造業にとってのデジタルトランスフォーメーション(DX)を加速させる強力な武器になるでしょう。
現在、キャディは日本国内に留まらず、ベトナム、タイ、アメリカなど世界各地で事業展開を行っています。これにより、グローバルな成長を実現してきました。特に、サース(SaaS)モデルの優れたパフォーマンスを持ち、T2D3指標を超える成長を成し遂げており、Minerva Growth Partnersの追加出資は、さらに事業拡大を加速させるものと期待されています。
キャディ株式会社の代表取締役である加藤勇志郎氏は、今回の出資について非常に前向きなコメントを寄せています。「Minerva Growth Partnersからの支援を受け、我々の製造業向けAIデータプラットフォームがさらに成長するための強力な後押しを得られたことを、大変嬉しく思っています。製造業は常に変化しており、AIの導入は欠かせませんが、多くの企業が非構造化データや古いシステムに悩まされています。しかし、CADDiを使いデータを資産化することで業務変革を実現できると信じています。」
今後、キャディはこの追加出資を活用し、製造業の課題を解決する新たなソリューションの開発に注力していく予定です。そして、Minerva Growth Partnersはその成長を支援し、両社の協力により製造業の未来を切り開いていくことでしょう。
Minerva Growth Partnersとは、テクノロジー分野の成長企業に特化した国内最大規模のグロースエクイティファンドです。レイトステージの未上場企業への投資を行う一方、上場企業の非公開化や第三者割当増資など、多様な戦略を持つ力強い投資家です。彼らとの提携を通じて、キャディはさらなる成長を目指します。
今回の発表で、製造業のAIデータプラットフォームについての期待が高まり、加藤氏のコメントが示すように、製造業界でのAI導入の重要性も再認識されています。キャディの活動は、今後ますます注目を集めることでしょう。実際、彼らが提供する「CADDi」は、製造業に新たな価値をもたらす可能性を秘めており、その影響は国境を越えて広がっていくのです。