国産飼料自給率向上
2023-07-11 11:00:03

耕作放棄地を再生し国産飼料の自給率向上を目指す新たな挑戦

耕作放棄地を活用した新たな農業の挑戦



福岡県田川郡赤村では、7月20日に6.8ヘクタールにわたる飼料用トウモロコシ畑の種まきが行われました。このうちの2.5ヘクタールは、かつて耕作放棄されていた土地です。トウモロコシの栽培は、地域農業の再生と自給率向上を目指した重要なステップとなります。

耕作放棄地の復活



耕作放棄地の復活は一筋縄ではいきませんでした。木が育ち、トラクターでの耕作が困難になると、ショベルカーを使って木を取り除く作業が必要です。こうした努力を経て、ようやく作物を植えることができるほどに土地は蘇りました。これまでに鳥越ネットワークは約60ヘクタールの耕作放棄地を再生してきた実績があります。

飼料自給率の現状



日本の畜産飼料自給率はわずか25%であり、その多くが輸入に依存しています。牛肉の生産に必要な国産飼料の供給はわずか9%に過ぎず、特にトウモロコシは自給率が0%という厳しい状況です。この現実はウクライナ戦争や円安、原油高などの影響を受け、飼料価格は上昇を続けています。グリーンコープはこの危機に対処するため、飼料の国産化に本腰を入れる方針です。

増する耕作放棄地



耕作放棄地の増加は全国的な問題です。農家の高齢化や後継者不足により、農業者数は2019年には20年前と比べ54%減少しました。耕作放棄地が増えることで、雑草や害虫の発生、洪水防止機能の喪失といった問題を引き起こします。加えて、野生動物による農作物被害も懸念されています。このプロジェクトによって、耕作放棄地問題に取り組むことも狙いとしています。

高品質な酪農業の実現に向けて



グリーンコープは、耶馬渓酪農組合や下郷農協と協力し、乳牛1,000頭を育てる新たな酪農場を計画しています。目指すは、北海道にひけをとらない生産性と、低価格で安定供給できる乳製品の生産です。そのためには、国産飼料の確保が不可欠です。7月の種まきは、グリーンコープと生産者の夢を実現するための第一歩と位置づけられています。

生産者とのパートナーシップ



飼料用トウモロコシを栽培するためには高価な農業機械が必要ですが、それは一般の生産者にとって大きな負担となります。そこでグリーンコープは、機械を購入し生産者に貸し出すことで、生産者たちが高額な機械に悩まされることなく、生産を開始できるシステムを構築しました。この取り組みは、過去に生産されていた小麦や大豆の生産においても実績を上げており、現在も高騰する価格の影響を回避しながら供給を続けています。

日時と場所



今回の種まきは、7月20日13時から福岡県田川郡赤村の特定の場所で行われました。興味のある方は、グリーンコープ共同体へのアクセスをお勧めします。

株式会社グリーンコープの活動は、地域農業の再生に寄与し、福祉や環境を大切にしながら地域を豊かにすることを目指しています。これからの取り組みにもぜひご注目ください。

会社情報

会社名
一般社団法人グリーンコープ共同体
住所
福岡県福岡市博多区博多駅前1-5-1博多大博通ビルディング4F
電話番号
092-481-4800

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