医療の未来を切り開くLea Bio株式会社の挑戦
ヘルスケア分野での革新を追求するLea Bio株式会社は、ベトナムの医療環境に変革をもたらすサービスの開発を進めています。この度、同社は株式投資型クラウドファンディング『FUNDINNO』による資金調達を開始し、医療現場の業務効率化及び患者ケア向上のための体制強化に取り組んでいます。
課題に直面するベトナムの医療
近年、急速な医療費の増加が続くベトナムでは、2018年の医療費支出は約145億米ドルに達しました。しかしその中で政府がカバーするのは約46%のみで、残りは個人負担となっています。このような状況において、医療従事者は過密な患者対応や長時間労働に苦しみ、医療の質が低下しているのが現実です。
2021年には約1万人の医療従事者が退職し、患者の心理的な不安も増大する一方で、医療機関の数は日本に比べて圧倒的に少なく、医師の負担は日本の約3倍です。待合室で診療を待つ時間は長く、入院ベッドを複数人でシェアするケースも珍しくありません。
『MEQUY』が解決策に
そこで、Lea Bioが開発した『MEQUY』は、患者の問診がオンラインで行えるサービスです。患者は診察前に『Facebook Messenger』を通じて体調情報を入力し、それに基づいて医師が診察を進めることができます。このシステムによって、医療機関では問診時間を約60%削減し、患者の待ち時間も半減することができたと報告されています。
加えて、予約変更機能や連絡機能も搭載されており、これにより患者がストレスなく医療サービスを利用できるよう、徹底した工夫が施されています。
拡大する導入状況
現在、『MEQUY』はベトナム国内の6つの医療機関で導入されており、そのうちの1施設では事業開発に向けた基本合意書が締結されています。また、タイやシンガポールの医療機関への導入も決まっており、今後はさらに多くの診療科に拡大する予定です。導入を受けた医療機関では、約90%の患者がサービスを継続利用しているというデータもあり、信頼性の高さが伺えます。
FUNDINNOを通じた資金調達
Lea Bioは、この新たな医療サービスを本格的に拡大するために、『FUNDINNO』において資金調達を開始しました。募集額は15,000,000円で、すでに12,500,000円の支援が集まっています。資金調達の期間は残り10日を切っており、事業の成長を加速するための重要なステップとなります。毎日行われる事業説明会では、投資家に向けた詳細な情報提供が行われています。
未来の展望
Lea Bioは、今後もベトナムの医療業界との強固なネットワークを活かし、『MEQUY』の普及を目指します。また、診療の保険適用を目指した臨床試験も計画しており、将来的には日本とベトナムの間でのメディカルツーリズムにも寄与したいと考えています。これにより、医療の質向上と患者の安心感をさらに高めていく方針です。
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