FUJI社、タイに新ショールームをオープン
株式会社FUJI(本社:愛知県知立市)は、タイにある子会社Fuji Machine (Thailand) Co., Ltd.(FMT)に新たなショールーム「Fuji Machine Asia Innovation Center」を開設しました。この新しい施設は、電子部品実装ロボットや自動化技術に関心のあるお客様を対象に、最新の機器を体験できる場となります。
ショールームの開設背景
FUJIは、2006年に設立されたFMTを通じて、東南アジア市場における電子部品実装技術の拡販を行っています。タイでの新ショールーム設立は、地域内での自動化ニーズの高まりに応えるための重要なステップです。人件費の高騰や人手不足といった課題に対処すべく、アジア各国の製造業界では自動化が進んでおり、その需要は増加する一途を辿っています。
新しいショールームは、FMTのオフィスに隣接する場所に建設され、7月3日には竣工セレモニーが執り行われました。その後、8月からは訪問者を積極的に誘致し、最先端の技術を多くの人に体験してもらう方針です。
最新技術の紹介
新設されたショールームでは、最新の電子部品実装ロボット「NXTR」が展示されており、これにより生産フロアの自動化システムがどのように機能するかを実際に見学できます。このNXTRは、FUJIが提唱するスマートファクトリー構想「FSF」の核心をなすテクノロジーで、基板製造工程の効率化図るための重要な役割を果たしています。
さらに、手動で行われる部品の挿入作業を自動化する装置も導入されており、これにより人手不足やコスト削減を実現することが期待されています。
オープンハウスイベントと参加者の反響
竣工セレモニー当日に関しては、オープンハウスも開催され、アジア地域の顧客向けに多数の情報提供が行われました。このイベントには100名以上が参加し、FUJIの最先端技術に対する関心の高さが伺えました。特にスマートファクトリー構想に関するプレゼンテーションは、参加者から高い評価を受け、今後のビジネス展開に対する期待感を一段と高めました。
今後の展望
FUJIでは、今後もアジア市場での展開を強化し、さらに多くのショールームの開設を考えています。これにより、地域内での自動化システムの提案力を向上させ、顧客のニーズに応える体制を整えることを目指しています。また、最新技術のデモンストレーションを通じて、製造業界のデジタル化を進め、産業全体の進歩に寄与していく考えです。今後もFUJIの動向に注目が集まります。