吉川英治と一緒に味わう「蜜パン」イベント
2024年9月8日、青梅市の吉川英治記念館で初となる特別イベントが開催されます。この日は吉川英治の命日、通称『英治忌』にあたります。この機会を利用して、吉川英治が大のお気に入りだった船橋屋の黒蜜を使用した「蜜パン」が一日限りで提供されることが決定しました。
英治忌ウィークの特別メニュー
今回のイベントで提供される「蜜パン」は、沖縄産の黒糖を基に各種の糖を秘伝のレシピでブレンドした船橋屋特製の黒蜜を、青梅市日向和田のパン屋「FLOUR」が焼き上げた香ばしい食パンにまとわせたものです。このイベントでは、吉川英治が愛した味わいを再現し、訪れた人々に特別な体験を提供します。
船橋屋と吉川英治の深い縁
このイベントの背景には、吉川英治が執筆中に疲れた際に、船橋屋の黒蜜を塗ったパンを好んで食べていたというエピソードがあります。英治は様々な黒蜜を試した結果、船橋屋のものが一番おいしいと選んでいたそうです。実際に、彼のために船橋屋の当主が看板の揮毫を依頼したエピソードも残っており、両者の関係は非常に深いものです。
限定数量での提供内容
「蜜パン」は1セット300円(税込)で提供され、数量が限られているため、無くなり次第終了となります。さらにイベントには、船橋屋の名物「元祖くず餅」の試食も用意されており、こちらも数量限定で配布されます。くず餅は200年以上の歴史を持つ和菓子で、450日間もの発酵を経て作られています。その独特の食感を楽しむ絶好の機会です。
英治忌特製小冊子のプレゼント
来場者には、英治忌にちなんで作成された小冊子もプレゼントされます。この小冊子には、吉川英治の揮毫した看板文字やその背景について詳しく紹介されています。こちらも数量に限りがあるため、早めの来場が推奨されます。
インスタライブでイベントを盛り上げる
さらに、9月7日にはインスタグラムを通じて特別な対談イベントも予定されています。青梅市吉川英治記念館の館長と、吉川英治の妻によって創業された梅菓子処「紅梅苑」の社長が参加し、和菓子について語ります。このライブ配信は青梅市吉川英治記念館で行われ、参加者はその模様をリアルタイムで楽しむことができます。
イベント概要とアクセス
- - 開催日時: 2024年9月8日(日)10:00~17:00(最終入館は16:30まで)
- - 入館料: 大人500円、小人200円
- - アクセス: JR青梅線「二俣尾駅」から徒歩15分、または「青梅駅」からバスでアクセス可能。
船橋屋の伝統
船橋屋は1805年に創業した関東風のくず餅専門店です。特に、お持ち帰り用に作られるくず餅は、無添加にこだわり、長い間愛されてきました。この伝統的な和菓子の健康志向が、現代の人々にも多くの注目を集めています。
この特別な機会に、吉川英治の世界に触れながら、彼が愛した味を堪能してみてはいかがでしょうか?