京都岡崎の「nokaze」が新たな時代へ
2024年12月1日、京都岡崎の人気うつわギャラリー「nokaze –うつわと物語の家–」が株式会社NEXT CUBEへと事業を承継します。この取り組みは、うつわの持つ魅力を最大限に引き出し、食文化との融合を図りながら新たな価値を創造しようという意欲の表れです。
事業承継の背景
株式会社NEXT CUBEは、教育支援事業や飲食業を中心に展開し、地域社会に貢献する企業です。「食・文化」事業において新たな成長を模索する中、「うつわ」に出会い、その可能性を感じ、自社の和カフェや製造販売する和菓子との親和性を高く評価しました。これにより、今後の展開において大きなシナジーを期待しています。
新たな挑戦への期待
「nokaze」は、全国の職人たちの手による作品を集め、物語や魅力を一緒に伝えることをテーマとしています。その基本思想を大切にしつつ、NEXT CUBEが持つノウハウを活かして「鳴く季」をさらに魅力的に展開する考えです。中藤光男社長は、これまでミヤコトリコ社が築いてきたブランドを引き継ぎ、「至福・情緒・特別感」を感じられる体験を提供することを目指しています。
事業承継の意義
新たな代表である中藤裕之氏は、京都大学法学部を卒業後、東京の大手EC企業での経験を経て、故郷岡山の文化を京都から世界へ発信するビジョンを持っています。彼は特に「つくり手」との対話を重視し、うつわや伝統工芸への理解を深めた上で、マーケティングや越境ECの分野を活用し、広くその魅力を周知させたいとしています。
期待される今後の取り組み
この事業承継により、NEXT CUBEは、時代の変化に応じた新しい仕掛けやイベント、特別展示を展開する計画を進めています。また、2024年12月から新体制として店舗とオンラインショップの運営を開始し、さらには地域文化を大切にしたアプローチや国際展開をも視野に入れています。
「食」×「うつわ」の輝き
NEXT CUBEのミッションは、リアルな空間を通じて人々に喜びをもたらすことです。うつわには、食を支え、文化を紡ぐ力があります。新たに見据える展望の中で、お客様が「物語」に没入し、豊かな食体験を楽しめる空間を提供していく姿勢を強く抱いています。
「nokaze」がこれからどのように変化し、発展していくのか、目が離せない状況が続きます。今後も伝統工芸と現代の融合を追求し、多くの人々に愛される存在となることを期待しています。