2024年11月、株式会社アイデムが発表したデータによると、東日本エリアのパート・アルバイトの平均時給は1,248円に達し、前年同月比では8円のプラスを記録しました。一方、西日本エリアの平均時給は1,193円で、こちらは前年より72円減少しています。このように、地域によって時給に明確な差が生じており、また職種ごとの状況も異なることが見受けられます。
まず、東日本エリアの各職種の平均時給を見てみると、「専門・技術職」が1,440円で最も高く、次いで「製造関連・ドライバー職」が1,257円、「清掃・メンテナンス職」が1,225円という結果になりました。飲食サービス職に関しては1,189円で前年より71円増と好調です。さらに、関東4都県全体では平均時給が1,259円となり、プラスの職種は5つ、マイナスは1つでした。この地域では、東京都が1,279円、神奈川県が1,267円となっており、こちらも注目です。
一方、西日本エリアでは、専門・技術職が1,420円で最高ですが、前年より198円の減少。このほか、製造関連・ドライバー職は1,167円と、こちらも前年より45円の増加を示していますが、上昇傾向が続いているとは言い難い数字です。関西3府県ではさらに厳しい状況で、全体の平均時給が1,205円と前年同月比で84円の減少となり、特に大阪府では1,237円と前年比で129円減となっています。
しかし、兵庫県の「飲食・サービス職」は前年同月比で16ヵ月にわたってプラスを維持しており、時給は1,165円。その低下を乗り越えての維持は、業界全体の動向から見ても注目に値します。これは地域の消費増や観光などに起因している可能性が考えられます。
今回の調査は求人メディア『イーアイデム』及び採用ホームページ構築サービス『Jobギア採促』をもとに行われており、それに基づいたデータから東日本と西日本での時給の対比が明らかになりました。詳細な職種別の集計に関しては、公式サイト(https://apj.aidem.co.jp/wage/list/1/)にて公開されています。また、2023年の年間集計を希望される方は、メールでのお問い合わせを推奨いたします。
求人市場は常に変動しており、これからの動向にも注視が必要です。バイトやパートでの勤務を考える方にとっては、地域や職種によって時給が異なるため、慎重な判断が求められます。都道府県ごとの違いを考慮し、希望の働き方に合った選択をしていくことが重要です。