2025年静岡市に新しいホスピス型住宅がオープン
2025年12月1日、静岡市駿河区に新たなホスピス型住宅「MYメディカル ナーシングホーム静岡」がオープンします。この施設は、超高齢社会の日本において、医療依存度の高い方々にとっての「第二の家」を提供することを目指しています。これは、単に生活の場を提供するだけでなく、一人ひとりの希望を尊重し、最期まで自分らしく過ごすためのサポートを行う場所と言えます。
開設の背景
日本は超高齢化社会に突入しており、多くの高齢者が医療的なケアを必要としていますが、病院では感じることのできない「自分らしさ」や「日常の楽しみ」を持てる場所が求められています。代表取締役の水谷佑毅氏は、「人生の最期をどこで、誰と、どのように迎えたいのか」という選択肢を提供することが不可欠であると考え、この住宅の設立を決意しました。
施設の特長
1. 安心安全の設計
「MYメディカル ナーシングホーム静岡」では、各階の中央にナースセンターを設け、常に医療スタッフが見守る体制を整えます。また、災害時には非常用電源が稼働し、医療機器やナースコール、照明などが一部使用可能なため、安心して生活することができます。
2. 食の多様性を提供
食事に関しては、提携した飲食店から定期的に「イベント食」を提供することが可能です。寿司、焼肉、ラーメン、フレンチなど、多彩なメニューから選べることで、食を楽しむことができる環境を提供します。日常のメニューも豊富な選択肢が用意されているため、入居者の希望に寄り添った食生活が実現します。
3. ICTを活用したつながり
施設では、ご家族とのビデオ通話環境が整っており、入居者が家族といつでもつながることができます。また、ご要望があれば、家族が入居者の様子を見守るためのサポートも行っています。これにより、入居者が孤独を感じず、安心して生活できるよう配慮されています。
代表の想い
水谷氏は、高齢者が自分らしく生きるための社会をつくることがいかに重要かを深く理解しています。「私たちは、医療が生き方を制限するのではなく、生き方に医療が寄り添う社会を目指しています」と語る彼の言葉には、明確なビジョンと志があります。入居者が好きな食を楽しみ、穏やかに過ごすための環境を提供し、より豊かな時間を過ごせるよう支援すること。これが彼の使命です。
施設長の経験
施設長の西村和紀氏は、25年のキャリアを持ち、高齢者介護の現場に深く関わっています。彼は、ここで暮らす方も支える方も笑顔でいられる場づくりを重視しており、そのための職員の働きやすさを大切にしながら運営していくと述べています。
施設情報
「MYメディカル ナーシングホーム静岡」は、静岡市駿河区中原544番地2に位置し、全30室の個室を完備。医療・介護サポートが24時間体制で提供されます。胃ろうやALSなど、さまざまな医療的な特徴に対応可能です。地域の医療機関とも連携を深めながら、安心して暮らせる街づくりに貢献していくことを目指しています。
この新しい住宅型有料老人ホームは、ただの住まいではなく、高齢者が尊厳を持って最期を迎えるための新しい選択肢として、地域に密着した存在となることでしょう。