福祉の未来を考える「みんなで手をつなごう 未来の福祉フェスタ UniWave 2025」
埼玉県・宮代町で開催される「未来の福祉フェスタ UniWave 2025」は、障がい者や医療的ケアが必要な方をはじめ、高齢者やその家族、支援者が集い、体験を通じて福祉に対する理解を深めることが目的のイベントです。開催日は2025年11月8日と9日、会場は日本工業大学の5号館です。入場は無料で、地域の協力のもと、多くの参加者を迎える準備が進められています。
このイベントは、昨年の開催時に480名が参加し、多くの来場者が「障がいがあっても楽しめる場所があることを実感できた」と語るなどの感想が寄せられました。今年は更なる参加者を見込んでおり、「衣・食・住+遊び」の4分野における最新の福祉技術とユニバーサルデザインを「見て、触れて、体験する」形で提供し、共生社会の実現に向けた学びを促進します。
UniWaveの意味と目的
「UniWave」というイベント名は「Universal Wave(普遍の波)」から名付けられており、地域から共生社会へと広がる波を創出することを目指しています。この祭典を通じて、障がいの有無にかかわらず、全ての人が共に楽しめる環境を築くための「うねり」が生まれています。福祉の新たな潮流を創出し、参加者同士が多様性を認め合う社会を育んでいくことが目的です。
注目のコンテンツ
1. 福祉機器・住環境の未来を体験
7階では、車椅子ユーザーが快適に利用できる自動開閉の玄関ドアなど、バリアフリー住宅に関する最新技術の展示が行われます。昨年、参加者からは「ちょっとした工夫で、ここまで快適になるとは思わなかった」との声が多く寄せられ、技術者による直接説明や無料相談も実施され、非常に好評でした。
2. 学びのセミナー
防災や住環境に関する専門的な視点からのセミナーも行われます。11月8日(土)の防災セミナーでは、埼玉県立川島ひばりが丘特別支援学校の齋藤朝子先生が、障がい児・者とその家族のための防災対策について語ります。続いて11月9日(日)には、日本大学理工学部の植田瑞昌先生が、障がいのあるお子さんに合わせた住環境改善の知恵を提供するセッションを行います。
3. 楽しい共生体験
星つむぎの村によるプラネタリウム上映や、東京おもちゃ美術館のユニバーサルトイのコーナーも設置。障がいの有無に関わらず誰でも楽しめる体験が用意されています。また「チャレンジママブース」では、障がい児を育てる母親たちが、自らの視点で企画したプログラムを通じて、参加者に新たな気づきを提供します。
地域から共生社会へ
「UniWave」は、単なる展示会に留まらず、参加者同士が「体験を共有する場」として非常に高い評価を得ています。参加者からは、「普段なかなか外出できない子どもが、ここでは自然に笑顔になれた」といった感想も多く聞かれます。このように、地域発のイベントが全国に広がり、共生社会の実現に向けた一歩となることを期待します。
お問い合わせ先
本イベントに関する質問や取材の依頼は、UniWave実行委員会の白石までお気軽にどうぞ。
アクセス
日本工業大学の5号館は、無料駐車場も完備しており、訪れるのに便利な環境です。東武スカイツリーライン「東武動物公園駅」からは西口よりバスで約5分の距離です。ぜひ、多くの方々にご参加いただければと思います!