高橋書店が主催する「手帳大賞」が28回目を迎え、46,324通の応募の中から名言大賞、特別賞、優秀賞が決定しました。今年のテーマは「思わず手帳にメモしたくなる名言」。
名言大賞に輝いたのは、「年はとる物じゃなく、頂く物なのよ。」という、職場のおばちゃんの言葉でした。年齢を重ねることをポジティブに捉え、人生の贈り物として感謝する、そんな前向きな言葉が多くの共感を呼びました。
特別賞には、半身不随の母親が「ラジオともして」と語った言葉や、高校野球で緊張する生徒に恩師がかけた「足が震えるのは、立ち向かってる証拠や。」など、人生の様々な場面で心に響く言葉が選ばれました。
優秀賞には、友人の言葉「いつか」は自分で迎えに行きなさい」や、娘の言葉「だいすきだから、バイバイしてもだいじょうぶ」など、日常の中で出会う大切な言葉がランクインしました。
これらの言葉は、応募者それぞれが、人生の節目や困難な状況の中で、大切な人からかけられた言葉であり、その言葉がどれほど心に響いたのか、応募者のコメントからも伝わってきます。
「手帳大賞」は、単に名言を選ぶだけでなく、日々の生活の中で大切な言葉を記録し、共有することで、言葉の力を再認識させてくれる企画と言えるでしょう。
審査員を務めた作家・クリエーターのいとうせいこうさんは、「毎日このようなすごい言葉がたくさん、いろんな所に生まれている。けれども私たちは耳をふさいでしまったり、記録せずに置いてしまっているからこぼれてしまっていることに気が付きました。言葉はそんな力を持っているのに、それをおざなりにしている自分に反省するとともに、毎日良い言葉を聞いたらメモをしていきたいです。」とコメント。
「手帳大賞」は、これからも日常生活の中で生まれる大切な言葉を、多くの人に届けてくれる企画として期待されています。