建ロボテック、シリーズBエクステンションラウンド資金調達
建ロボテック株式会社は、建設現場の省力化と省人化を目指したロボットソリューションを提供する企業です。この度、同社はシリーズBエクステンションラウンドのファーストクローズとして、あわぎん未来創造投資事業有限責任組合やJR東日本スタートアップ株式会社、日本精工株式会社などから、合計1.8億円の資金調達を実施しました。この調達により、シリーズBの総調達額は3.3億円に達し、これまでの累計資金調達額は約7.8億円となりました。
この資金を活用して、建ロボテックは自社の鉄筋結束ロボット「トモロボ」の信頼性と生産性の向上を図るための開発を進め、先期発表した運搬ソリューションの本格的な事業化に向けた機材の生産を行う予定です。また、新たなソリューションを提供する領域の拡大に向けて、社内体制の強化にも取り組むとしています。
同社のミッションは「世界一ひとにやさしい現場を創る」であり、これを実現するために「トモロボ」という名の通り、ロボットと人が共存し、快適で魅力的な建設現場を目指しています。建設業界の労働問題や人手不足といった社会課題を解決へ導くための新たな試みに期待が寄せられています。
代表取締役社長の眞部達也氏は、建ロボテックが提供する「鉄筋結束トモロボ」のロボット派遣サービスが179件の実績を突破していることを報告しました。今後は生産力のさらなる向上に努めると共に、建設現場で行われる手運搬業務を省力化するための機器の開発も完了し、用途に応じて製品のバリエーションを増やしていく計画です。そして、「人にやさしい建築・土木現場」に加え、「人にやさしい鉄道現場」の実現に向けても取り組むと述べています。
資金調達は、建ロボテックが業界をリードする各企業とともにサービスや技術開発を進め、より多くの人々が過酷な作業から解放されることを目指しています。国際市場への進出や、建設業界のさらなる発展を促すために、共に働く仲間も募集していくとのことです。
建ロボテックは2013年に設立され、建設現場特化型の研究開発企業として独自の技術を持つことが特徴です。建設現場の従事者の知見を活かし、効率的で安全な作業環境を提供することに注力しています。
トモロボシリーズについて
「トモロボ」は、建ロボテックが提案する建設現場専用の協働型ロボットブランドです。職人と一緒に作業を行うことで、省力化や生産性向上を実現し、建設業界の効率化を図ります。今後もさらなる進化が期待されるこの製品群は、現場の作業ストレスを軽減することに貢献しています。
建ロボテックの取り組みは、建設業界の新時代を切り拓く一助となるでしょう。これからも同社の活躍に注目していきたいと思います。