子牛の健康を守る！日本仮設が新たに温風式保育器を販売開始

日本仮設が提供する子牛のための新しい保育器

近年、畜産業界では動物福祉（アニマルウェルフェア）への配慮が求められています。特に、出生直後の子牛は、体温調節機能が未熟で極端な寒さに弱く、適切な管理が必要です。これを受けて、日本仮設株式会社は、寒冷ストレスによる事故率低減を目指す温風式保育器「子牛あったか」の販売を今シーズンも開始しました。

「子牛あったか」について

「子牛あったか」は、冷たい環境下で誕生した子牛を迅速かつ効率的に温めることができます。販売価格は139,800円（税別）で、この機器は抗菌フィルターを備えた乾燥機として、衛生的な温風を提供します。この温風によって、濡れて寒くなっている子牛を素早く乾燥させ、体温を適切に保つことを助けます。従来の空間暖房型ヒーターよりも効率的に低体温リスクを軽減し、作業の効率化にも寄与します。

また、使いやすさを重視した設計がなされており、特に清掃の手間を大幅に削減するために、引き出し式トレーが採用されています。このトレーにより、保育器を開けずに糞尿の処理が可能で、清潔な環境を容易に維持することができます。さらに、温風気化によってアンモニア臭も低減されるため、周囲の環境にも配慮されています。

使いやすさと安全性を強調

「子牛あったか」は、その操作性と観察性にも配慮されています。本体には高い耐久性を持つ繊維強化プラスチック（FRP）が使用されており、標準装備の大型キャスターによって、畜舎内での移動が容易です。また、アクリル透明窓と換気口も備わっているため、飼育者は子牛の様子を容易に確認でき、安心して観察することができます。これにより、飼育環境はさらに最適化され、子牛の健康を保つための重要な要素となります。