Fixstars Amplify、全く新しいAmplify AE v1.0を発表
株式会社Fixstars Amplifyは、画期的なGPUベースのイジングマシン「Fixstars Amplify Annealing Engine」(通称Amplify AE)の大型バージョンアップを行い、新しいサービスが始まりました。この今バージョンである「Amplify AE v1.0」は、特に組合せ最適化問題に対する解決性能を大幅に向上させ、さまざまなビジネスおよび社会的課題に対応できる力を得ました。
圧倒的な求解性能の向上
新たに搭載された独自のアルゴリズムと先進的なGPU技術により、Amplify AEは多数のデータを扱うと同時に計算を並行処理する能力を備えています。これにより、大規模かつ複雑な課題に直面しても、より短い時間で効率的に解決することが可能となりました。例えば、製造業における生産・設計計画を最適化し、無駄を省くことができるようになりました。
自動調整機能で使いやすさを実現
Amplify AEの新機能として、自動的にパラメーターを調整する機能が追加されました。これにより、ユーザーは難しい制約条件を自ら調整する必要がなくなり、数理最適化の深い知識がなくても高性能を引き出すことができるようになりました。この機能により、業務上の課題解決に集中できるようになります。
高度な表現力を持つアルゴリズム
Amplify AE では、高次多項式や不等式制約のサポートが強化され、従来は適用が難しかった問題に対しても利用しやすくなりました。これにより、技術者はより複雑な問題に対し直感的なアプローチをすることが可能です。この強化された表現力により、最適化計算の精度も高まり、より信頼できる結果を得ることができます。
実際の課題解決に向けた利用事例
すでに、Amplify AEの能力を活用している企業として、R社が挙げられます。この企業では、生産スケジュールの最適化を目指し、933の線形不等式制約を持つ課題に挑戦しました。従来の方法では、多くの時間を要していたところの処理時間も大幅に短縮され、生産コストの最小化を実現しています。
開発の背景
Fixstars Amplifyは、2021年から、量子コンピュータを用いた組合せ最適化問題解決のプラットフォームを提供してきました。これまでに1000以上の企業や研究機関に利用されており、フィードバックを基に今回のアップデートに至りました。特に、製造業から金融分野に至るまで、幅広いビジネスシーンで、その応用の可能性を広げることが期待されています。
量子コンピューティングプラットフォームについて
Amplifyは、イジングマシン向けのSDKと実行環境からなるクラウド基盤で、多彩な量子アニーリングやイジングマシンに対応しています。このプラットフォームは、イジングマシンの効率を最大限に引き出し、従来の最適化手法よりも優れた成果を提供します。
今後の展望
Fixstars Amplify社は、社会課題の解決に向けて引き続き、新たな技術や機能を導入していく発展的な姿勢を崩しません。次世代の量子技術の実装を目指し、業界全体にわたる支援を心がける所存です。
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株式会社Fixstars Amplifyについて
Fixstars Amplifyは、フィックスターズの子会社として設立され、量子コンピュータを用いた最先端技術を社会に役立てることを目指しています。組合せ最適化問題に特化したサービスを通じて、より良い未来への道筋を開いていきます。
Fixstars Amplify公式サイト