イトーキ、エンゲージメントスコアが82.5%に到達
株式会社イトーキ(東京都中央区、社長:湊 宏司)は、2024年度の従業員エンゲージメントスコアが過去最高の82.5%に達したことを発表しました。この数値は、昨年度から7.8%の増加を示しており、同社の経営施策が確実に従業員の満足度向上へとつながっていることを物語っています。
4つの重要KPIすべてで過去最高を記録
イトーキでは、売上高、営業利益、ROEに加え、従業員エンゲージメントを経営の指標として重視しています。その結果、エンゲージメントスコアが昨年よりも大きく改善されたほか、自社の魅力や仕事に対するやりがい、会社の未来への希望もそれぞれ5%以上向上しました。これは、同社が重視する人的資本の育成に対する取り組みが実を結んでいる証左です。
中期経営計画による100億円の投資
同社は、2024年から2026年の3年間で、人的資本への投資として100億円を計画しています。この資金は、本社オフィスや研究開発、新たな生産拠点の改修等に使用される他、教育プログラムやインターナルコミュニケーションの強化に充てられる予定です。これにより、従業員のエンゲージメント向上と企業の持続可能な成長を実現する方針です。
主な取り組み
オフィス環境の改善
イトーキでは、オフィスへの投資を人的資本投資の一環として位置づけており、毎年行うオフィスの大規模リニューアルにより、快適な働きやすい環境を提供しています。このアプローチは、エンゲージメントスコアの向上だけでなく、生産性実感を44%も増加させるなど明らかな効果を上げています。また、インターンシップの応募率は40%、経験者採用応諾率も10%増加するなど、採用面でもポジティブな影響が出ています。
教育訓練費の増加
2023年度には、従業員一人当たりの教育訓練費を約2倍に増やし、研修の実施回数も前年比で1.6倍に増加しました。選択型研修やキャリアデザイン研修を導入することで、社員が自らのペースでスキル向上を図れる体制を整えています。
インターナルコミュニケーションの強化
デジタル社内報を通じて、従業員を主役にしたコンテンツを展開し、社内のコミュニケーションを活性化させています。これにより、仲間意識を育み、個人やチームの理解を深めることが実現しています。また、リアルイベントや有志コミュニティの活動を通して、様々な場面でのコミュニケーションの強化を図っています。
イトーキの取り組みの意義
イトーキは、1890年の創業以来、『明日の「働く」を、デザインする。』という使命を掲げ、オフィス環境の向上や働き方の最適化を目指しています。従業員エンゲージメントを重要な指標とし、環境に配慮したサステナブルな製品開発にも取り組んでおり、「人も活き活き、地球も生き生き」する社会の実現に向けて邁進しています。これからもイトーキの活動に注目が集まることでしょう。