企業と福祉の架け橋を目指す新たな取り組み
大阪市天王寺区に本社を構える大阪シーリング印刷株式会社は、企業と福祉の融合を目指し、アール・ブリュットを取り入れた卓上カレンダーを完成させました。このカレンダーは、名古屋のヨナワールドとSFRNのアーティストが生み出した作品をイラストに用いており、年末年始の挨拶品として取引先に贈られる予定です。このプロジェクトは非売品で、企業が社会貢献を果たすための一環として位置づけられています。
OSPグループのサステナビリティ方針
OSPグループは、サステナビリティに関して、環境への配慮と社会貢献を重視した4つの方針を掲げています。これらは「環境」「お客様」「社会・地域貢献」「人財の活躍・育成」というものであり、その中でもれなくSDGs(持続可能な開発目標)活動に取り組んでいます。今回のカレンダー制作も、社会貢献の一環として進められました。すでに、障がい児者総合福祉施設ノーサイドとのコラボレーションを通じて作品を展示するなど、企業と福祉のつながりを支援してきた実績があります。
アール・ブリュットとの新しい出会い
名古屋営業部の担当者がアール・ブリュットに触れた際、「自社製品で社会と福祉をつなげられないだろうか?」というアイデアが浮かびました。この考えから、アール・ブリュットのデザインが選ばれました。取り組みの初めは、社内で剥がし紙を再利用した紙袋のイラストに関して、ヨナワールドに協力をお願いしたものであり、その際に描かれた力強い虎のイラストが高く評価されたことが、第二弾としての卓上カレンダー制作につながりました。
イラスト制作の過程
今回のカレンダーでは、合計16名のアーティストが参加しました。SFRNから10名、ヨナワールドから6名のアーティストたちがカレンダー用のイラストを担当し、それらは各月を彩っています。1月には招き猫や鏡餅、2月は節分の鬼、3月にはひな祭りのチューリップ、以下のように、各月ごとに異なるテーマのイラストが盛り込まれています。
カレンダーの詳細
卓上カレンダーはA5サイズで、8ページから成り、両面カラー印刷のダブルリング式。使用素材は紙で、2025年の1月始まり・日曜始まりの形式となっています。各イラストは、その月を象徴するものを巧みに取り入れた内容になっています。また、彼らのアートを通じて、福祉の理解を深める手助けをする狙いもあります。
まとめ
大阪シーリング印刷のこのプロジェクトは、企業と福祉の新しいつながりを作るための大きな一歩です。アール・ブリュットの作品を通じて、より多くの人々に福祉の大切さを伝えるという取り組みは、今後も継続的に行われることでしょう。私たちの生活や社会に貢献する製品を提供することは、ただの企業活動ではなく、地域社会全体をより良くするための重要なプロセスと言えます。