価格高騰する東京都心の高級住宅街
近年、東京都心では新築マンションの価格が急激に高騰しています。特に麻布や赤坂、青山といったエリアは、象徴的な高級住宅街の名に相応しいブランド価値を確立してきました。今回は不動産ビッグデータを駆使し、とりわけ新築マンションの分譲価格の観点から、東京都心の高級住宅街に焦点を当てて分析を行います。
株式会社マーキュリーは不動産マーケティングプラットフォームを提供する企業で、業界の動向を独自に追跡しています。私たちの調査は、1995年以降に東京23区で供給された新築マンションのデータを元に価格の変動を計測し、各マンションが供給された年の平均価格との比較を行いました。このデータをもとに、価格指数を算出し、東京都心の高級住宅街をランキング形式で発表しました。
高級住宅街の価格指数
高級住宅街の価格指数は、マンションの供給価格を東京23区全体の平均価格で割り算することで得られます。例えば、価格指数が2ということは、そのエリアのマンションが東京23区の平均価格の2倍で供給されていることを意味します。
早速、先の分析結果を見てみましょう。
港区が最多のアドレスを占める
ランキングデータを行政区別に見たところ、港区が16のアドレスで最多を記録しました。続いて千代田区と渋谷区がそれぞれ14と13アドレスを占めており、上位50アドレスのうち43アドレスをこの3区が占有しているという驚きの結果です。
具体的なアドレスのランキング
特に注目すべきは、港区の「麻布永坂町」でした。このエリアの価格指数はなんと3.97倍という数字に。また、麻布に関連するアドレスが他にも「元麻布」「麻布台」「麻布狸穴町」「西麻布」「南麻布」と多様なエリアが名を連ねています。
千代田区の「番町」アドレスも上位に名を連ねており、「一番町」「六番町」「三番町」「四番町」が上位10位に入っています。これらの高級住宅街は、江戸時代から続く伝説や歴史を持つ特別な場所でもあり、多くの人に愛され続けてきました。
古くからの高級住宅地
また、調査結果は誰もが認める高級住宅街の重要性を再認識させます。古くからその名が広まっているアドレスがランキング上位にあることが分かります。長期間(1995年以降)のデータを対象にしたため、新たに分譲された物件においては新しい動向も見えてきました。
特に過去数年で市場価格が急騰していることから、一般的な物件と高級物件との価格差が今後ますます広がることが予想されます。
まとめ
今回の調査により、高級住宅街のハイエンドな魅力をデータで示すことができました。これからもマーキュリーは高品質な調査を通じて、不動産業界の透明性を提供し、顧客にとって最適な選択肢を提供するために努力していきます。私たちの調査結果とともに、今後も東京都心の不動産マーケットの最新情報を追っていく予定です。