沖電気工業株式会社、通称OKIが新たなサービスを発表しました。2026年2月から、ビリングシステム株式会社と提携して、ATMを通じて地方税や公共料金の収納が簡単に行える「ATM PayB収納サービス」を開始します。この新しいサービスは、OKIの統合型サービス連携プラットフォーム「XlivLinkS™」とビリングシステムの決済サービス「PayB®」を組み合わせたもので、これにより、利用者はATMを使って簡単に納付ができるようになります。
近年、デジタル化が進む中で、税金や公共料金の支払いにおいてもキャッシュレスな選択肢が求められています。しかし、ATMなどのリアルチャネルは、特に高齢者やデジタルに不慣れな利用者にとって親しみやすい選択肢でもあります。このため、OKIは利用者にとってストレスのない、簡便な決済方法を提供することを目指しています。
「ATM PayB」は、地方税統一QRコード(eL-QR)やコンビニでの払込票のバーコードを用いた決済サービスで、スマートフォンアプリで簡単に読み取ることができます。ATMのバーコードリーダーを活用することで、利用者はATMの操作だけでスムーズに納付が可能になります。これにより金融機関の業務負担も軽減されることが期待されています。
また、このサービスは夜間や土日祝日など、金融機関の営業時間外でも利用できるため、地方税や公共料金の支払いにおける利便性が向上します。特に、従来の方法では時間がかかりがちな納付業務が、より効率的に行えるようになるのです。実際にこのサービスは、熊本県の肥後銀行や東京都の西武信用金庫での導入が決定しており、2026年からサービス提供が開始される予定です。
OKIとビリングシステムは、全国の金融機関への「ATM PayB」の展開を推進し、業務の効率化と利用者の利便性向上を図る計画です。これにより、従来の紙の納付書を用いることなく、納付データの送信と払込みがATM上で完結することとなります。収納業務における後続プロセスも簡略化され、ユーザーにとってはより快適で便利な納付手段が提供されるでしょう。
「XlivLinkS」は、国民が利用しやすい環境を整えるために設計されたプラットフォームです。この基盤を用いることで、OKIは今後も新たなサービスを創出し、地域社会のニーズに応えていくことを目指します。ビリングシステムと共に、キャッシュレス社会における重要なステップとなるこの取り組みは、広く市民に受け入れられることが期待されています。
これからも、地元の金融機関と連携し、より多くの利便性向上施策が打ち出されることでしょう。A社の技術力とB社の決済ソリューションが組み合わさったこの新しいサービスは、業務の効率化だけでなく、利用者にとっても非常に良い選択肢を提供し、ますます便利な社会を実現する手助けとなります。
製品情報や最新動向については、公式サイトをご覧ください。