CN Innovations株式売却で特別配当金
2024-06-25 13:03:14

マーチャント・バンカーズ、CN Innovations Holdings Limited株式売却に伴う特別配当金と精算金を受領

マーチャント・バンカーズ、CN Innovations Holdings Limited株式売却に伴う特別配当金と精算金を受領



マーチャント・バンカーズ株式会社は、2021年6月に売却したCN Innovations Holdings Limited(以下、CNI社)株式に係る特別配当金と精算金を受領したと発表した。

CNI社は、香港に拠点を置く金属加工やカバーガラス事業を営む投資会社であり、マーチャント・バンカーズは2007年3月に取得し、営業投資有価証券として保有していた。2021年3月期中に、CNI社の大株主に対して発行済株式の1.226%にあたる11,262株を売却した。売却価額は848百万円、簿価は321百万円、売却益は526百万円であった。

今回の特別配当金は、マーチャント・バンカーズがCNI社株式を大株主に売却した際に、売却した株主と保有し続けた株主の利害を調整する趣旨で、売却した株主が売却後も一定の特別配当金を受領できる権利を規定した契約に基づいて受け取ったものである。具体的な時期並びに金額については、マーチャント・バンカーズは承知していないが、CNI社から提示を受けた計画に基づき、現状では、2026年頃までの予定で、CNI社が都度行うものである。

一方、精算金は、マーチャント・バンカーズがCNI社株式を売却した際に、CNI社に対して預託した資金の一部を返還されたものである。マーチャント・バンカーズは、CNI社が事業再編を行うにあたり想定される支出に備えて、CNI社に対して米国ドル建てで941千USD(148百万円)を預託した。この預託金は、CNI社が開設したエスクロー口座で管理されており、マーチャント・バンカーズは、今回の受領により、預託した資金の一部を返還されたことになる。

マーチャント・バンカーズは、今回の特別配当金と精算金を2024年10月期第3四半期の売上高並びに各段階利益に計上するとしている。

CNI社の事業再編と資本政策



CNI社は、2021年4月頃に、今後5年程度の期間にわたる事業再編並びに資本政策を立案し、マーチャント・バンカーズに対して保有株式を大株主に売却するか、保有し続けるか、いずれか選択するよう要請してきた。この要請を受けて、マーチャント・バンカーズはCNI社株式を大株主に売却することを決定した。

今回の特別配当金と精算金の受領は、CNI社の事業再編と資本政策における重要な要素の一つであると考えられる。CNI社は、今回の事業再編を通じて、事業の効率化と収益性の向上を目指している。

マーチャント・バンカーズの戦略的決断とCNI社の未来



マーチャント・バンカーズがCN Innovations Holdings Limitedの株式を売却し、その後も特別配当金と精算金を受け取っていることは、同社の戦略的な決断と、CNI社の今後の事業展開に注目が集まる状況を反映していると考えられる。

今回の売却は、マーチャント・バンカーズが保有する投資資産のポートフォリオを最適化し、より高いリターンを実現するための戦略的な判断であったと考えられる。売却によって得られた利益は、今後の事業拡大や新規投資に活用される可能性が高い。また、CNI社との関係を継続することで、将来的に新たなビジネスチャンスが生まれる可能性も期待できる。

一方、CNI社は、事業再編を通じて、収益性と競争力を強化し、さらなる成長を目指している。CNI社が今後どのように事業を展開していくのか、そしてマーチャント・バンカーズとの関係がどのように発展していくのか、今後の動向に注目したい。

今回の特別配当金と精算金の受領は、マーチャント・バンカーズの投資戦略の成功例の一つと言えるだろう。同社は、今後も、市場環境の変化をいち早く察知し、柔軟な投資戦略を展開することで、さらなる成長を目指していくことが期待される。

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