猛暑が続く近年、家畜の熱中症対策は重要な課題となっています。特に牛は暑さに弱く、熱中症による死亡例も増加傾向にあります。この問題に取り組むべく、兵庫県丹波市の株式会社オオツキは、牛用グッズブランド「USIMO」を展開し、仔牛の熱中症対策や親牛のヒートストレス対策に効果的な接触冷感ネッククーラー『モーっとクール』を開発しました。
『モーっとクール』は、電気を使わずにエコで安全なネッククーラーです。繊維による保水とポリマーを組み合わせることで、長時間の連続使用が可能。氷や井戸水を使用することで、さらに効率的に首の血管を冷やし、牛の体温を調整します。
2024年7月3日(水)には、島根県隠岐郡の島根隠岐市場に出店し、『モーっとクール』の展示ブースを設けました。隠岐の島は、豊かな自然と美しい海に囲まれた地域ですが、近年はここでも猛暑の影響が深刻化しており、牛の熱中症対策の必要性が高まっています。
現場の農家からは、「仔牛は暑さに弱く特に細やかな注意が必要」「出荷時に市場で体調を壊し、取引できなかった」といった声が寄せられており、牛の熱中症対策は喫緊の課題となっています。
USIMOでは、2020年から接触冷感で首の血管を冷やして牛の体温を調節する製品の開発に取り組んできました。農家からの「できるだけ手間を省きたいので、長い間濡れていてほしい」という声を受け、昨年販売の内綿素材にポリマーを組み合わせて保水時間を長くした『モーっとクールHYBRID』を発売しました。
USIMOは、畜産農家の現場の声を反映し、常に製品の改良を行っています。農家さんの「あったら良いな」を実現する企業として、これからも牛の健康と安全を守るための製品開発に力を入れていきます。