自宅飲み実態調査:40代以上の飲酒が主流
GMOリサーチ&AI株式会社が行った調査により、日本の自宅飲み文化の実態が明らかになりました。特に目を引くのは40代以上の方々の自宅での飲酒頻度が高いこと。この調査は、3,514人のモニターを対象に実施され、夏場に向けた飲酒スタイルの変化が探られました。
年齢による飲酒頻度の差
調査の結果、年齢層が上がるにつれて自宅での飲酒頻度が増加することが明らかになりました。特に40代以上の自宅飲みは「週に7日」という頻度が最多で、60代以上では30.6%が毎日自宅飲みをしていることが記録されています。一方で、20代ではその頻度がわずか6.3%と、世代間には大きな差があることがわかりました。この結果は、特に女性の社会進出が進む中で、家飲みが一つのライフスタイルとして根付いていることを示しています。
季節による嗜好の変化
次に注目すべきは、飲酒のジャンルです。「ビール・発泡酒」と「チューハイ・カクテル」が圧倒的に人気であることが示されました。しかし、夏になると「ワイン」の飲酒率が前年に比べて19.3ポイントも低下するなど、季節による嗜好の変化も見られます。特に爽やかさが求められる夏季には、ビールやチューハイなど、より清涼感のある飲み物が選ばれる傾向があります。
人気商品の再購入意向
2024年春夏に発売された新商品による再購入意向も注目されています。調査によると、「キリンビール 晴れ風」が最も高い再購入意向を得ており、その魅力について消費者の支持が集まっていることが分かります。他にもリニューアルされた「キリン一番搾り 糖質ゼロ」や数量限定で再発売された「サッポロラガービール(缶)」が順に続いており、特にビールの人気が依然として健在であることが確認されました。
結論:文化としての自宅飲み
この調査結果は、日本の飲酒文化が世代に応じて変化している様子を示しています。40代以上では自宅飲みが日常生活の一部として定着しており、特にビールなどの人気が顕著で、その背景には家でリラックスしたいというニーズがあるようです。また、シーズンごとに変わる飲酒の嗜好は、四季を大切にする日本ならではの文化とも言えます。
GMOリサーチ&AIについて
GMOリサーチ&AIは、マーケティングリサーチのフロントランナーとして、新たなデータ解釈や生活者の意識と行動を分析することに注力しています。今後も生活者の行動をより詳しく理解するための調査を続けていくことで、日本だけでなく、他国における飲酒文化の理解にも寄与していきたいと考えています。