EDP graphic worksの新プロジェクト
映像デザインスタジオのEDP graphic worksが、NFTアートプロジェクト“Rights of Motion”を開始しました。これは、モーショングラフィックデザインの技術を駆使した新しいアートの形を提案する試みです。プロジェクトの第一弾となる作品『ZUKEI #0』が販売開始され、11名のアーティストによる43作品が揃っています。
EDPはこれまで20年以上にわたり、映画や広告、音楽ビデオなどでモーショングラフィックデザインを手掛けてきましたが、その経験を活かしてアート作品としても楽しむことができる新しい取り組みに挑戦しています。このプロジェクトは、現在フランス・パリで開催中の展覧会「うごきのカタチ – La forme du mouvement」と同時に進行しており、リアル展示も行われています。
絵画における「動き」の価値
“Rights of Motion”は、モーショングラフィックをアートとして楽しむことを目的としています。これまで数多くの映像作品で活躍してきたアーティストたちが、特に「円」というテーマをもとに、自由な発想で新たなアートを生み出すことに挑戦しています。『ZUKEI #0』では、アーティストたちがそれぞれの独自のスタイルで表現した作品が登場し、音楽のような響きを持つ視覚体験を提供しています。作品はNFTアートとして販売され、オープンシーで入手可能です。
参加アーティストと作品の魅力
参加アーティストの一人、ARIMAは「円」というテーマが持つ普遍性について語ります。円は高潔な存在でありながら、循環の象徴でもあります。彼の作品は、円の形状の中に秘められた美しさを引き出し、その透明感を感じさせるものです。もう一人のアーティスト、ShionTakahashiは、円を単なる図形として扱うのではなく、物語の要素に変換し、自由な動きを持たせることに取り組んでいます。彼の作品には、生きているような力強さを感じることができ、コマ描きという手法によって自らのルーツも再認識させるものになっています。
名称の意味とプロジェクトの目的
プロジェクト名“Rights of Motion”には、「動きに権利を」という強い意志が込められています。EDPは、映像デザインの中での「動き」に新たな価値を与え、アートとしての所有や楽しみを提案したいとしています。この実験的な試みは、モーショングラフィックデザインがアートの中心として機能する可能性を探るものです。
展示会の詳細
現在、フランス・パリでの個展「うごきのカタチ」が開催されており、EDPのモーショングラフィックデザインに対する挑戦が具体的な形で展示されています。入場は無料で、展覧会は2024年11月21日から27日までの間、開かれています。興味のある方は、ぜひ足を運んでみてください。
EDP graphic worksは、モーショングラフィックデザインに特化した映像制作スタジオで、CIや広告、映画など多岐にわたるプロジェクトに取り組んでいます。これからの展開も期待される本プロジェクトは、アートとテクノロジーの融合を目指し、映像デザインの可能性を広げていくことでしょう。