田岡智美の個展「COODE ’24」がアートとストリートファッションの融合を描く

田岡智美の個展「COODE ’24 : FRUiTS JUICE DRINKS (+ OLD SPICES)」

アーティスト田岡智美による個展「COODE ’24 : FRUiTS JUICE DRINKS (+ OLD SPICES)」が、2024年10月18日から11月2日まで東京にて開催されます。この展覧会は、XMLに基づいたアートの新しい視点を提供することを目的としており、アートとファッションの交差点を探る内容となっています。

展覧会の背景

本展のタイトルには、原宿の若者文化を象徴するストリートスナップ誌『FRUiTS』の影響が色濃く反映されています。田岡は、高級ブランドに対する反発心から古着をファッションに取り入れるストリートスタイルに共鳴し、自らの作品に新たな解釈を与えています。彼女の作品は、絵画だけでなく、アートの展示そのものの形態についても考察を促します。

田岡は、ファッションやアートシーンにおいて「新しいもの」が常に価値が高い訳ではないと訴えています。彼女自身の過去の作品を再評価し、アレンジすることで、古いものを新しいコンテクストで捉える可能性を示唆しています。「過去に描いた作品の一部を抽出し、それを今の文脈でどうコーディネートできるか」に焦点を当て、アートに新たな価値を見る試みです。

展示内容

展覧会では、アート作品に加え、ロープや木箱、発泡スチロールなどの異素材も使用され、絵画を取り囲む新たな「アクセサリー」として機能します。これらの素材は、作品の印象を大きく変える要素となり、視覚的な体験を豊かにする役割を果たします。田岡は、「絵になる」とは何かを探求し、様々な要素を織り交ぜることで新たな美意識を創出しています。

彼女はまた、アートにおいては、時には「合わない」とされる要素同士が驚くほどの化学反応を起こし、新たな感性を生み出す可能性があることに気づきます。この「スパイス」としての古いものの導入が、今のアートにも新たな視座を与えるという考えの下、作品を展開しています。