奄美大島の魅力を引き出す、観光・ワーケーション企業の新たな挑戦

奄美大島の魅力を引き出す新たな挑戦

奄美大島、瀬戸内町において観光客誘致を進める新企業が設立されました。これは、㈱ナショナルパークツーリズム奄美と、国立公園内のワーケーション拠点を提供する株式会社National Park Style REALITYの二つの企業です。これらの設立は、アフターコロナ時代の旅行観光業に新風を吹き込み、地域活性化に貢献することを目指しています。

観光事業の新たな展開

この度設立されたナショナルパークツーリズム奄美は、奄美大島を訪れる観光客の誘致に特化した企業です。これまでの観光施策を強化し、奄美リピーターをターゲットに、請島や与路島などの周遊を促進するアイランドホッピングツーリズムを推進します。また、テレワークやワーケーションニーズの高まりを受けて、運営する施設「せとうちITBASE」で、安全に利用できるワーケーション環境を整備しています。

ターゲットとするのは、奄美大島が持つ豊かな自然と独自の文化を生かした、地域の魅力を再発見する観光プランです。特に、交通アクセスの向上を図り、観光資源を最大限に活用することが求められます。既に、北海道の阿寒摩周国立公園で実績のある企業が関連事業に参加しており、その成功事例を奄美でも生かしていく方針です。

ワーケーション施設の開設

「せとうちITBASE」に加えて、新たに請島の旧ノエビア宿泊研究施設を利用した「National Park Style cottage」としての運営も開始されました。自然環境に囲まれた空間でのワーケーションは、リモートワーカーにとっての魅力的な選択肢となるでしょう。また、与路島では古民家を改装した宿泊施設「National Park Style Kominka」も開業予定で、伝統的な宿泊体験を提供します。これにより、観光客がより長期に滞在しやすい環境が整います。

地域活性化のエコシステム

TARGETグループは、旅行からワーケーション、そして移住と、各段階で地域のニーズに応えられるようなエコシステムを構築することを目指しています。具体的には、移住者の企業設立を支援する「瀬戸内StockMarket」などのクラウドファンディングプラットフォームを立ち上げ、地域の起業家たちに新たなチャンスを与える仕組みを整えようとしています。