熱中症対策の現状と課題
2015-05-25 11:00:13

熱中症対策、8割以上が重要と認識するも…4割が対策せず!おいしさや楽しさが鍵に

熱中症対策、8割以上が重要と認識するも…4割が対策せず!おいしさや楽しさが鍵に



近年、日本において熱中症による健康被害が深刻な問題となっています。この問題に対し、国民の意識はどのようになっているのでしょうか?キリンビバレッジ株式会社が実施した調査結果から、その実態が見えてきました。

認識と行動のギャップ



調査によると、実に83.0%もの人が熱中症対策の必要性を感じているにも関わらず、具体的な対策を実施しているのは全体の約6割にとどまっています。残りの約4割の人は、熱中症対策を必要だと感じながらも、実際には何らかの対策を講じていないという結果に。この認識と行動のギャップが、熱中症リスク増加の一因となっている可能性が示唆されます。

塩分摂取への意識の低さ



熱中症対策として最も重要なのは、水分と塩分の適切な補給です。調査では、「水分補給をこまめに行っている」と回答した人は94.7%と非常に高い割合を示しました。しかし、「塩分を意識的に摂取している」と回答した人はわずか50.8%。水分補給に比べ、塩分摂取に対する意識が低いことが明らかになり、熱中症対策における大きな課題と言えるでしょう。

熱中症対策への新たなニーズ



熱中症対策商品・飲料の改善点として、多くの人が「携帯の便利さ」や「価格の安さ」を挙げる一方で、「おいしさ」も重要な要素として認識されていることがわかりました。特に女性においては、「おいしさ」への期待が非常に高く、約半数がおいしさを重視しているという結果に。単なる機能性だけでなく、「おいしさ」や「楽しさ」といった付加価値が、熱中症対策への取り組みを促進する重要な要素となる可能性が示唆されています。

熱中症対策は「自分ごと」として捉えることが重要



「熱中症対策をしていない理由」として最も多かったのは、「暑い時間にあまり外出していないため」でした。しかし、熱中症は屋内でも発生するため、場所を選ばずに対策をする必要があることを示唆しています。調査によると、熱中症経験者の約3割が家庭で熱中症になっており、特に女性は家庭での発症率が高い傾向にあるようです。熱中症対策は、外出時だけでなく、家庭内においても意識する必要があると言えるでしょう。

対策開始時期の遅れ



熱中症対策への意識は5月頃から高まり始めるものの、具体的な対策を始めるのは7月が最も多いという結果になりました。この「意識」と「行動」のズレが、熱中症リスクの増加に繋がっていると考えられます。

まとめ:おいしく楽しく、熱中症対策を!



今回の調査結果から、熱中症対策の必要性を認識している人は多いものの、具体的な行動に移せていない人が少なくないという現状が明らかになりました。今後、熱中症対策を効果的に推進するには、塩分摂取の重要性の啓発に加え、おいしさや楽しさを追求した商品開発が重要となるでしょう。より多くの人が、楽しく、おいしく、熱中症対策に取り組めるような環境づくりが求められています。

会社情報

会社名
キリンビバレッジ株式会社
住所
東京都中野区中野4-10-2中野セントラルパークサウス
電話番号
03-6837-7003

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