主婦のアルバイト調査2025年の結果
2025年の主婦アルバイト調査が、株式会社マイナビから発表され、特に結婚や育児が女性のキャリア形成に与える影響について注目が集まっています。この調査は20~50代の既婚女性を対象に行われ、アルバイトに従事している主婦の就業実態が詳細に分析されました。
結婚がキャリアの分岐点
調査によると、アルバイトをしている主婦の84.4%が過去に正社員としての勤務経験があり、その中でも結婚前に正社員だった人の割合は59.4%でした。特に、過去に正社員で働いた経験のある主婦に絞ると、70.3%が結婚前に正社員として勤務していたことがわかります。このデータは、結婚が多くの女性にとってキャリアの大きな転機となっていることを示しています。
夫の育休に対する意識
興味深いことに、夫が育休を取得することを望まない主婦は72.4%に達しており、未就学児を持つ主婦でもその希望が薄いことが分かりました。夫の育休取得希望が37.4%と比較的高い未就学児を育てる主婦もいるものの、全体的には夫に育休を中々求めていない状況です。
経済的・時間的なゆとりの不足
また、主婦の約36%は、「経済的にも時間的にもゆとりがない」と感じています。特に、未就学児を育てる主婦の52.6%がこのように答えています。このような状況では、時間やお金の制約が家庭生活や仕事の選択に深く影響していることが考えられます。
アルバイトの希望
主婦たちが今後の働き方として「アルバイト・パート」を希望する割合は63.3%と高く、正社員希望は18.4%に過ぎません。アルバイトを選ぶ理由については、「家事・育児・介護との両立」が最も多く、次いで「休みやすさ」や「ストレスの少なさ」が挙げられています。特に未就学児を持つ主婦では、家庭との両立を特に重視している傾向が強いです。
調査の意義と今後の課題
今回の調査からは、結婚後にアルバイトにシフトする主婦が多いことや、育児との両立が重要視されていることが明らかになりました。キャリアリサーチラボの主任研究員、関根貴広氏も指摘しているように、主婦が働きやすい環境を整えることや、特に子育て期の負担を軽減する支援が急務です。
この結果から見えるように、主婦の働き方の選択は単なる好みではなく、家族の状況や経済的な背景に左右される複雑な決定となっています。今後は、より多くの女性が自由に選択できるような制度の整備が求められています。
調査の詳細
この調査は全国を対象にインターネット調査で実施され、1,712名の主婦から回答が得られました。調査期間は2025年2月17日から2月25日まででした。調査結果の詳細については、マイナビの公式ウェブサイトにてご覧いただけます。
家庭と仕事の両立が求められる今、主婦の実態を深く理解することが、より良い社会の構築に繋がるでしょう。