Edge AIで詐欺検知
2026-09-15 10:14:49

マクニカとElith、Edge AIを活用した詐欺電話検知システムを開発

マクニカとElithが共同開発したEdge AIによる詐欺電話検知システム



2023年10月、株式会社マクニカ(神奈川県横浜市)と株式会社Elith(東京都文京区)が、国内初の試みとしてEdge AI技術を用いて特殊詐欺電話を検知するProof of Concept(PoC)を実施したと発表しました。このプロジェクトは、固定電話における特殊詐欺被害の防止に向けて、リアルタイムでの詐欺電話検知を目指しています。

詐欺電話検知の必要性



特殊詐欺は近年、急増しており、2025年には認知件数が27,832件、被害額が1,423.1億円に達する見込みです。中でも特殊詐欺の接触手段の約80%が電話であり、特に60代以上の高齢者が固定電話を通じて被害に遭うケースが多発しています。警察庁からのデータに基づくと、特殊詐欺の手口は巧妙化しており、特に電話による詐欺が主流となっています。

これに対して、従来の迷惑電話対策は主に電話番号による判定が中心でしたが、テクノロジーの進化に伴い、受電後の会話内容を分析し、詐欺の兆候を早期に検知する新たな手法が求められていました。特に、音声をクラウドに送信する際のプライバシーの課題やコストの面からも、端末側でAIによる判断が可能なEdge AI技術が注目されました。

Proof of Conceptの概要



マクニカとElithが実施したPoCでは、Broadcom社のNPU(Neural Processing Unit)を使用したPON MAC SoC評価ボードを活用し、AIモデルの開発から性能評価、エッジ環境への実装検証までを行いました。このシステムは、USBスピーカーフォンなどを介して通じてリアルタイムに通話音声を解析し、特殊詐欺の兆候を特定するというものです。

PoC結果として、90%以上の判定精度を達成し、特殊詐欺のシナリオ、および一般会話のシナリオにおいてリアルタイムでの詐欺電話検知の実現可能性を示しました。

特徴と利点



1. リアルタイム詐欺検知: Edge AI技術により、通話内容を即座に解析し、詐欺の兆候を検出します。
2. プライバシー保護: クラウドを使用せず、端末内で全ての処理が完結するため、利用者のプライバシーを保護します。
3. コスト抑制: エッジ側での処理により、クラウド運用コストやサーバー利用料を削減し、より導入しやすい環境を提供します。

今後の取り組み



マクニカとElithは、今回のPoCで得られた知見をもとにAIモデルをさらに改良し、実際の利用環境を想定した詳細な検証を進めていく予定です。また、通信事業者や機器メーカーとの協力を通し、特殊詐欺対策に向けた具体的な適用策を検討し、安心・安全な通信環境の実現に貢献することを目指しています。

この新たな技術は、特に高齢者にとってのセキュリティを強化する重要な手段となり得るでしょう。今後、実際の生活にどのように役立つか、注目が集まります。

会社情報

会社名
株式会社マクニカ
住所
電話番号

関連リンク

サードペディア百科事典: 神奈川県 横浜市 Elith マクニカ Edge AI

Wiki3: 神奈川県 横浜市 Elith マクニカ Edge AI

トピックス(地域情報)

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。