新たなフランス料理
2021-05-11 10:00:08

埼玉の食材を堪能する新たなフランス料理の形

近年、飲食業界は様々な変革が求められていますが、埼玉県にあるフランス料理レストラン「Veronica persica」(ウェロニカ・ペルシカ)では、地域に根ざした独自のスタイルを追求しています。ここでは、食材の生産者やその背景を知ることができるQRコード付きの木のタグを新たに導入し、料理を通じて地域の文化や伝統を感じることができます。

この取り組みにより、客は料理を待つ間に生産者の思いや地域の歴史を学ぶことができるため、単なる食事以上の経験が提供されています。シェフの横田氏は、「緊急事態宣言後にテイクアウトや地方発送を検討する中で、この機会に地域に根ざした食材探しに時間を使った」と語ります。横田シェフが見つけた個性的な生産者の生産物は、訪れる人々に新しい味覚体験をもたらすことでしょう。

ここで提供される料理は、埼玉県を中心に選ばれた新鮮な食材を使用しています。埼玉・坂戸市の生ハムや、飯能市名栗・吾野から直送される鮮度抜群の川魚、さらには地元有機野菜を駆使したこだわりの品々が、フランス料理の一皿に仕立て上げられます。例えば、奥多摩ヤマメのタルタルには地元産の野菜、埼玉日高市産のギリシャヨーグルトを使用したデザート、さらには生ハムと地元味噌が練り込まれた自家製パンも添えられ、見た目にも楽しめる内容です。

レストランの特徴は、内装にも表れています。大きな窓からは、庭の豊かな自然が感じられ、木々や植物が育っている様子が目の前に広がります。ここで育つびわや梅、ぶどうは、シェフの手でハーブティーや梅酒、レーズンに加工され、全てが料理に活かされます。

また、酵母にもこだわりがあり、有機野菜や果実、地元のお米を用いた自家製酵母でパンが焼かれています。横田シェフは、自らの祖母の教えを受け継ぎ、利用できる食材の持つ力を最大限に引き出す努力をしています。「食べることは大変だった」という祖母の言葉を胸に、食事の持つ意味や背景をお客様に伝えたいと考えています。

「Veronica persica」では、単に食を楽しむだけでなく、そこにあるストーリーにも目を向けてもらうことを目指しています。生産者の思いや土地の文化に触れることで、お客様はより深くその料理を味わい、地域とのつながりを再確認することができるでしょう。

さらに、使用される器も地元産にこだわり、三芳町三富地区の循環型農業で育てられたコナラの木を使用して作られたカトラリープレートが、食体験を一層引き立てます。このように、すべての要素が織り交ぜられ、ただの食事ではない特別な時間を提供しています。

最後に、店内は木の温もりが感じられる自然な雰囲気で、食材だけでなく地域資源や土壌の特性を大切にした料理を通じて、横田シェフの強い想いを反映したお店となっています。「地元の食材を使ったフランス料理で地域の伝統を感じてほしい」という思いにあふれた「Veronica persica」は、訪れるすべての人に特別な体験をもたらすことでしょう。

フランス料理Veronica persica(ウェロニカ・ペルシカ)概要
営業時間:ランチタイム 11:30~L.O. 14:00 / ディナータイム 18:00~L.O. 21:00
定休日:水曜日・第三木曜日
TEL:04-2932-6006(直通)
住所:埼玉県入間市野田653
アクセス:西武池袋線「仏子駅」北口より西武バス西武仏子ニュータウン行き「下郷」下車徒歩1分
WEBサイト:http://www.veronicapersica.com/index.html

会社情報

会社名
フランス料理店 ウェロニカ・ペルシカ
住所
埼玉県入間市野田653
電話番号
050-5487-9506

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