大学生のSNS事情
2010-12-06 18:00:01
大学生のSNS利用動向に迫る!Twitterの人気が低迷する理由とは
大学生のSNS利用動向に迫る!
近年、SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)は日常生活の一部となっていますが、特に大学生の間ではその利用状況に変化が見られます。東京広告協会が実施した「大学生意識調査プロジェクトFUTURE2010」の結果から、大学生たちのSNSに対する意識と活用状況を探ります。
調査概要
この調査は、首都圏の大学に在籍する816名の大学生を対象に、2010年7月13日から26日まで行われました。結果をもとに、大学生のSNSに対する興味や利用傾向を分析しました。
Twitterの利用意向
調査の結果、大学生の57.0%が「Twitterを今後利用したくない」と答えました。これは、今や情報発信の代表的なプラットフォームであるTwitterの人気が大学生の間で薄れていることを示しています。
現在の利用状況を見てみると、Twitterを「利用している」と回答した学生は23.4%で、「登録しているが全く利用していない」が12.3%、そして「登録していない」が64.3%という状況です。このデータからも、まだ多くの大学生がTwitterの活用に二の足を踏んでいることが明らかです。
利用しない理由
多くの大学生がTwitterを利用しない理由として、「興味がない」、「更新し続けるというプレッシャー」を挙げています。SNSの中でもスピード感のある情報共有が求められるTwitterに対して、学生たちは戸惑いを感じている部分があるようです。
SNSの人気と利用実態
一方、Twitterを除くSNSに対する親和性は非常に高く、調査結果では71.8%の大学生が何らかのSNSを「利用している」と回答しました。このことから、大学生は特定のプラットフォームに依存せず、興味のあるサービスを選んで利用していることがうかがえます。
特に、96.6%が「mixi」を利用しているという結果が出ており、他に「モバゲー」や「GREE」も支持されています。これらのプラットフォームは、より仲間とのコミュニケーションを重視した設計がなされているため、大学生にとって魅力的な選択肢であると言えます。
仲間内での活用
SNS上での交流メンバーの構成を見てみると、「同じ大学の友人」(88.6%)、「地元の友人」(85.5%)、「同じサークル・部活のメンバー」(75.7%)が多くを占めています。これに加えて86.8%の大学生が「SNSの話題を実際の会話でも取り上げる」と回答しており、日常的なコミュニケーションにSNSがしっかりと溶け込んでいることがわかります。
さらに、98.3%の大学生が「友人関係が良くなった」と感じており、SNSが彼らの関係構築にポジティブな影響を与えていることが示されました。
結論
この調査から、大学生はTwitterに冷ややかな目を向けている一方で、他のSNSサービスに親しんでいることが浮かび上がりました。SNSは大学生にとって重要なコミュニケーション手段であり、日常の交流を豊かにするツールの一つと言えるでしょう。今後も、彼らのSNS利用動向がどう変化していくのか注視する必要があります。
会社情報
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公益社団法人 東京広告協会
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