日産化学小野田工場がボイラー燃料転換を実施、環境に優しいエネルギー利用へ

日産化学小野田工場の燃料転換プロジェクト



日産化学の小野田工場は、1910年の創業以来、農薬や医薬品などを製造し続けてきました。この工場は日本で初めて農薬を工業生産した場所としても知られていますが、2020年から2021年にかけて実施されたボイラーの燃料転換が、さらなる環境やエネルギー効率の向上を目指す重要な取り組みとなっています。

背景



小野田工場では、従来のA重油を使用したボイラーが22年前に設置され、経年劣化が進んでいました。近年、環境への配慮が高まる中、工場の運営や生産過程における温室効果ガス(GHG)排出量削減が求められるようになりました。そこで、今回のボイラー更新プロジェクトが決定され、天然ガスをエネルギー源とする新しいボイラーの導入が行われました。

ボイラー更新の概要



このプロジェクトには、ボイラーの更新をはじめ、新たにボイラー室の建設や天然ガスの配管の新設、さらには関連工事も含まれています。これにより、ボイラー燃焼効率が向上し、長期的には省エネルギー化とGHG排出量の削減が期待されます。また、老朽化した設備の更新は、安全性や保全の強化にもつながります。

工期と費用



ボイラーの更新工事は、2020年6月に始まり、2021年12月に完了しました。このプロジェクト全体にかかる設備投資額は7億円に達し、企業にとっても大きな決断となりました。

企業のビジョンとSDGs



日産化学は、2030年を見据えた企業像として、グローバルな社会の変化に対応し、人々の豊かな暮らしに寄与する新しい価値の提供を宣言しています。このビジョンを実現するため、レスポンシブル・ケア活動の強化が掲げられ、特に気候変動に対する取り組みを重視しています。ボイラーの燃料転換は、これらの重要課題(マテリアリティ)の一つであり、省エネルギー化による持続可能な社会の構築に向けた初めの一歩と言えるでしょう。

結論



日産化学小野田工場の燃料転換プロジェクトは、環境への配慮と企業の持続可能な発展に向けた大きな一歩です。今後も同社は、環境・健康・安全を重視した取り組みを続けていくことで、より良い社会の実現に寄与していくものと期待されます。引き続き、企業としての責任を果たしつつ、新しい技術とアイデアを融合させて、未来に向けたチャレンジを続ける姿勢が重要です。

会社情報

会社名
日産化学株式会社
住所
東京都中央区日本橋日本橋高島屋三井ビルディング19階
電話番号

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