横浜・京浜の森がOECMに登録され、環境保全への貢献を評価

横浜・京浜の森が国際的なOECMに登録

株式会社JVCケンウッドが所有する「とんぼ池」を含む「横浜・京浜の森」が、国連環境計画の世界自然保護モニタリングセンター（UNEP-WCMC）が管理する国際データベース、WD-OECMに登録されました。この登録は、自然環境の保護と生物多様性の維持に向けた重要な一歩とされています。

京浜の森の取り組み

「横浜・京浜の森」は、横浜市が提唱する「京浜の森づくり」プロジェクトの一環として、企業、市民、行政が協力し合って推進している緑地整備活動です。この取り組みは、地域の企業が保有する緑地や市民に開放されている施設を、公共の緑地や水辺と調和させながら、持続可能な環境への変革を目指しています。

特に、JVCケンウッドは、横浜事業所の敷地内に「とんぼ池」と名付けた自然環境を整備し、ビオトープとして管理しています。この池は、多様な生物が生存できる環境を提供し、地域の生物多様性保全に寄与しています。

OECM登録の意義

OECM（Other Effective area-based Conservation Measures）は、国立公園などの正式な保護区域外でも、生物多様性の維持に貢献する地域として認識されている場所です。このたびの登録は、生物多様性の保全が国際的な課題として重視されている中で、JVCケンウッドが行った持続的な取り組みが高く評価された証拠です。さらに、これは2030年までに地球の陸と海の30%以上を保全するという国際目標「30by30目標」にも寄与するとされています。

トンボを通じた環境調査

また、JVCケンウッドは「トンボはドコまで飛ぶかフォーラム」にも参加し、毎年実施される「トンボはドコまで飛ぶか本調査」にも継続的に参画しています。この調査により、地域に生息するトンボの種類やその個体数の変化、移動範囲を把握し、京浜臨海部と内陸部の自然環境のつながりを分析しています。

サステナビリティへの取り組み

JVCケンウッドは中期経営計画「VISION2025」に基づき、環境保護方針「JKグリーン2030」を策定し、環境保全や生物多様性の維持を優先課題としています。今後も、行政や専門家、地域の事業所と連携しながら、持続可能な環境保全活動を推進していくことを誓っています。

これらの取り組みは、地球環境の改善を目指す上で極めて重要であり、社会全体のサステナビリティを高めることにもつながります。今後、JVCケンウッドが地域と共にどのようにこの活動を発展させるのか、注目が集まります。